プロシューマー_001
プロシューマーとは、製品開発を自ら行う消費者といった意味です。英語ではprosumerと表記されます。

このプロシューマーとは、商品の知識が豊富で、常に合理的な消費行動を取る、経済学でいう所の経済人のようなプロのコンシューマー(消費者)というわけではありません。

プロデューサー(生産者)+コンシューマー(消費者)を組み合わせた言葉なのです。

さて、生産者+消費者とは、どういった事でしょうか?

通常、消費者は生産者が提供した製品を単に消費するといった行動を取ります。

しかし、プロシューマーは、既存の製品だけに満足せず、自分で製品作り出す事を目指して製品開発を行ったり、既存のメーカーに生産してもらうように働きかけるといった行動を取るのです。

■プロシューマはどんな活動をするの

プロシューマはゲームやファッション、食品などの様々な業界で活動します。例えば、ゲームのMODなどこんな事できたらいいなと思って作ったものです。そのような声が公式に逆輸入されたりするのを見たことがありますよね。

また、学生が考えたレシピなんて言うのもよく使われます。学生さんが考えたレシピを商品化して売ると言ったことも多く行われています。

また、いろいろなトレンドがSNSなどを通じて生まれていたりします。その意味で、今はプロシューマの活動は容易になっているということも可能です。

■プロシューマと諸活動

企業との関係は上記の様に、プロシューマーを巻き込んで商品開発などを行うといった動きが出ています。

これは、SNSなどで自分の考えが広げやすくなったのみならず、クラウドファウンディング等のデジタル環境がプロシューマーの活動をしやすく後押ししている面があるためです。

ただし、プロシューマーの考えた商品は低コストで市場ニーズを把握することができるかも知れませんが、どうやって製造するかの視点がかけていたり、各種知的財産権の概念が欠けていたりと、リスクもそれなりにあります。

そのため、ユーザーの声だからと鵜呑みにせず、しっかりと自社の開発という文脈で取り組んでいくことが求められるのです。