エルダー制度_001
エルダー制度とは、先輩社員が後輩(しばしば新入社員)を一対一で面倒を見ていくような制度のことを言います。

日本語に直すと、先輩制度といった感じの言葉なので、何とも体育会系のイメージとなります。しかし、別に先輩がいるのは体育会系の世界だけではないですし、いつでも相談できるような先輩がいるのは教育訓練といった視点からも有益なものです。

このエルダー制度を指導を受ける側から見るならば、会社に入って、会社内の状況がよく分からない時に、先輩が、一対一でOJTを施してくれ、また会社に蓄積された暗黙知を伝えてくれます。

また、先輩が組織に溶け込みやすくなるように配慮してくれれば、人間関係が苦手であったとしても、不安感少なく仕事をすることができます。

逆に、指導する側にとっても、新人を責任を持って指導するというプロセスを通じて、自分の持っている知識や経験を客観視できるようになる。また、指導経験を積むことによって管理職になるための経験を積んでいくといった効果も期待できます。

■エルダー制度の目的と課題

エルダー制度は新入社員の定着率向上と早期の戦力化を目的とされます。学校で言えばこのマンガのように先輩が新入生の世話をしてくれるイメージですね。

わからないことが有れば、すぐに相談できますし、先輩の側も指導経験を積むことができるというとても良い制度です。

しかし、先輩の側にも負担が大きく、うまく運用できず「形骸化した」制度となってしまうと、その弊害が目立ちかねません。

エルダーは単なる「お世話係」ではなく、会社の暗黙知や組織風土を伝えるという重要な役割があります。そのため、制度の意図を評価制度や研修制度と連動させることが大切になります。

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