マークアップ方式_001
マークアップ方式とは、価格の決定方法の一つで、仕入れ価格などに一定の利益を付加して販売価格を決定する方法です。

これを計算式で示すと

【仕入れ価格+利益=売価】

といった値段の付け方になります。

このような方法は、商品の仕入れコストに、一定の率の利益を付加して販売するという方式ですので、非常に単純でわかりやすい値段の付け方だという事ができます。

また、売価にしっかりと利益を織り込んでいますので、販売できさえすればある程度の粗利益を確保できるといった点も魅力です。

但し、このような値段の決め方は、自社の都合で決めた値段という事です。どういう事かと言うと、その価格を市場が受け入れてくれるかどうかはあまり考慮されていない価格決定方法であるという事なのです。

例えば、マークアップ方式を用いた場合、市場では800円ならば受け入れられるような商品を900円という自社の都合で販売するといった事が起こってしまうのです。

■マークアップ方式の活用場面と注意点

マークアップ方式は、仕入れ値がはっきりとしている商品に向いています。単純に野菜を仕入れてきて利益を3割乗せて販売すると言ったイメージです。

このように小売業や卸売業ではこのような方法で値段をつけるケースが多くあります。適正な利潤を確保しないと事業が続けられませんので、適正利潤の確保の一環として価格を決めることができるのです。

ただ、上でも指摘した通り、お店側の都合で決める価格になりますので、本当に市場から受け入れられるかどうかはよくわかりません。八百屋さんなどではこのあたりを経験で値付けをしているのですが、いわゆる商売上の勘といった領域となってしまいます。

逆に言えば、「この値段じゃ売れないな」と感じれば仕入れの量を絞る等といったことも商売の勘で行われている高度な判断だったりするのです。

このように、市場価格との乖離するリスクも有りつつも、あまりに高くなる見込みの場合は仕入れない等の対応ができるため、実務的にはマークアップ方式を基準として、その上で競合の調査などを行って異なる基準の値付けを戦略的に行っていくのが基本になります。

もちろん経営資源が無限にあるならば、すべての商品について市場調査を行って、戦略的な値段設定をすればよいのかも知れませんが、そのような事はありえないので、簡便なマークアップ方式は現在でも十分に有効なのです。

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