インショップ_001
インショップとは、大型商業施設内に入居する専門店や小売店の形態を指します。
本記事では、インショップの特徴やメリット、運営側と出店側双方の利点を分かりやすく解説します。

<簡単な説明>
インショップとは、大型店の中にある別のお店の事を言います。ショップインショップとも呼ばれます。

イメージとしては、大きなショッピングセンターの中にある、専門店といった感じです。

■インショップの例とは

例えば、ショッピングセンターに行ったとき、輸入食材や輸入食品を取り扱っている専門店を見たことがありますか?

このような専門店は、別にショッピングセンターの運営会社が運営しているわけではありません。(たぶん特別なノウハウが必要なはずなので、自社で運営するよりはプロに任せた方が良いという判断なのですね。)

しかし、こういった特色がある専門店が入っている事によってショッピングセンター自身の魅力も増すのです。(参照:マグネット効果

逆に、インショップで入っている企業の側も、ショッピングセンターの持っている広域の商圏の顧客にアプローチできますし、何より集客を任せることができるのです。

このように、上手く運営できれば、インショップは商業施設の運営側にとっても、インショップ側にとってもシナジーのある形態なのです。

この他にも、八百屋さんや魚屋さんが入っているケースがあります。特に大手ショッピングセンターなどは自社で生鮮産品を扱っているにも関わらず、魚屋さんを入れているケースが散見されます。

■インショップの契約形態と収益モデル

それではお店同士のお金のやり取りってどうなっているのでしょうか?

大型店の中に入っているインショップは、ただ場所を借りて家賃を支払うだけではありません。それだと、大家さんである大型店側が集客に努力を払わなくても一定の収益が得られますのであまり平等ではありません。

この契約家賃だけ支払う形式は、固定賃料方式であり、インショップで入っている側が毎月一定額を支払う方式で、売上に左右されない安定収入を施設側に提供します。出店者側から見れば、固定方式は売上増減に関係なくコストが一定で予算管理が簡単になりますが、閑散期が生じるリスクは出店者側が負う形になります。

他方で、歩合賃料方式、または固定賃料方式とのハイブリッド型という考え方もあります。歩合賃料方式は売上額の一定割合を賃料として支払う方式で、出店者側にとっては売上が低調な時の負担が軽減されるメリットがあります。その意味で繁忙期や閑散期のリスクを分け合うことになります。

例えば、学校のお祭りで屋台を出すとき、参加費を払ったり、売り上げの一部を学校に渡すことがありますよね。それと似ています。

この仕組みがあるおかげで、大型店はお店の集まりを維持できますし、入っているお店は集客力のある場所で商売できます。

■契約条件をよく確認しよう

多くの場合ハイブリッド型で「毎月の家賃」にプラスして「売上の一部を支払う」などのルールで契約をするケースだったりします。(正確な統計は手元にはありませんが、感覚的にそんな感じです)

もちろん施設側はテナントミックスを考慮し、収益性と集客性のバランスを取るためにこの条件を調整しながら契約形態を選択していきます。

他方で、出店側に回るであろう中小・小規模事業者はこの契約条件をよく確認し、損益分岐点売上がどうなるのかを冷静に見極めながら出店を判断していくことが重要です。

どんなに集客があっても、忙しいだけで全然適正な利潤が確保できないような契約条件であるならばそのような出店をするメリットなど無いのですから。

このように、契約・収益モデルの理解は、インショップ戦略の成否に直結します。