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LSPとは、効率的な経営を行う為に、人員計画や作業の標準化などを支援する、作業要員管理の事を言います。英語ではLabor Scheduling Programと表記されそれでLSPと略されます。

お店が売り上げを上げていくためには、しっかりと労働力を投入してサービスの水準の向上や在庫管理の強化を図っていく必要がありますよね。

ただ、発生する仕事の量に対して労働力を投入しすぎても上手くはいきません。

このように適正な人員配置を考えていくことが大切なのです。

■適正でない人員配置の問題点

少なすぎる人員で業務を行う問題点は、お客さんがたくさん来ているのに、動いているレジの台数が少なくてお客さんをすごく待たせているとか、商品の補充が間に合っていなくて、欠品が多発して機会ロスが発生している状態を考えてみればご理解いただけると思います。

人件費をケチって人を減らし、売り場が荒れ放題になったり、顧客サービスがないがしろにされたら本末転倒ですよね?

しかし、逆に人が多すぎる事も問題です。商品が適切に補充陳列されているにもかかわらず、追加で商品の補充人員を投入しても仕方ないですし、レジが4台で、お客様が並んでいない状態にもかかわらず、レジを追加で開けても意味はあまりないですよね?

というか、意味があまりないどころか、人が働くという事は人件費が発生するという事なので、あまり多すぎる人員が働いていては適正な利益を得ることができません。

■どうやって適正な人員配置を実現するか

このLSP考え方は、「必要な総工数を見積もり、それを満たす必要十分な人員を配置する」という発想がもととなっています。

例えば、時間帯ごとの売上水準や客数といった情報を予測してみれば、どの程度の仕事がいつ発生するか見積もることができます。

簡単な例では、夕方は顧客が多数来店するのでレジの台数を増やすといった意思決定が行えますよね?

このように、「いつどのような仕事が発生するか」という情報と、どの仕事にどれだけの作業量(工数)が発生するかが分かれば、いつ、だれが(どの職種の人が)、何人必要か?を見積もることができるのです。

■ LSPを導入するとどんな効果が?

LSP導入の効果は大きく分けて「コスト削減」と「サービス向上」の2つとなります。

コスト削減は具体的には「人件費の最適化」による売上高人件費比率の改善(数%削減)といった効果が狙えるものです。

人件費の最適化というと聞こえがいいですが、要するに必要十分な人員で運営しましょうといった形になります。お客様の来店数や忙しさを想定して人員を配置することが重要なのです。

また、サービス向上の効果は「待ち時間や欠品率の低下」が狙え、結果として顧客満足度向上(CS等といいますね)が挙げられます。

このLSPで「いつ・どれくらいお客さんが来るか」をあらかじめ想定した店の人の配置が実現できます。

これによって、混んでいる時間にレジで行列ができにくくなったり、品切れが少なくなったりします。この品切れは短期的には単純に売れたはずのものが売れない機会ロスになりますし、中長期的には欲しいものが売っていお店として顧客の足が遠のく原因となるので避ける必要があります。

逆に、お客さんが少ない時間、忙しくない時間は店員さんを減らすことでムダな人件費を減らすこともできます。つまり、LSPは「ちょうどよい人数でお店を回す工夫」ということができますよね。

狙い通り行けばLSP活用により人件費を数%削減するというコスト削減効果を上げつつ、サービスの充実によって顧客満足度スコアを改善すると行ったことも発生します。

また何より、適正配置による従業員の負担軽減効果も重要です。離職率低下も狙えますので、中長期的には組織運営全にも効いてきます。

初出:2013/05/18
更新:2025/08/22