三次品質_001
三次品質とは、ある物品持っている社会的な評価のことを言います。

一次品質(物品の機能面)を満たしていて、更に二次品質(物品のもつ趣味嗜好へのフィット感)を満たしているならば、更にその物品が社会的な評価を得ているかどうかに関心が移ります。

この一次品質と二次品質を満たしていれば…という事は、どれだけ環境に配慮した素晴らしい冷蔵庫であっても、食品を冷やすという一次品質を満たしていなければ無価値ですし、自分の趣味嗜好にあっていないデザインの冷蔵庫だったとしたらあまり満足を感じないという事です。

さて、具体的に三次品質とはどのような品質でしょうか?具体例を挙げていきます。

例えば、物品が流行しているという価値を持っていれば、消費者は「流行の商品を保有している」といった満足を感じます。

また、商品が環境に配慮して生産されているならば、消費者は「環境に配慮している商品を選んで購入した」という事に対して満足を感じます。

このように、物品が持つ社会的な評価に関する満足感が三次品質となるのです。

■消費者心理に刺さる三次品質

三次品質は社会からどう見られるかによる満足感を与える品質ということもできます。言い換えれば、消費者自身が社会から「どう見られうるか」、「どう見られたいか」を体現する品質基準となります。

この品質基準は機能(一次品質)や色やデザインなど(二次品質)とは別の切り口で、上記2つの品質基準を満たしていれば最別化要素は三次品質になるとされています。

というか、実務的には機能面での差別化や色やデザインの差別化はもはややり尽くした感があるため、三次品質を訴求する事が主戦場となっている面もあります。

■中小・小規模事業者でも戦える切り口

この三次品質は、中小小規模事業者が差別化するための強い武器となり得ます。例えば、「地域の里山を守るために雑木林を伐採し森林の更新を図っています。そして、伐採したクヌギの木で作ったしいたけです」といったストーリーを打ち出したらどうでしょうか?

通常の安くて品質の良い菌床栽培のしいたけより訴求力がでてきそうではないしょうか?これは単なる価格競争や味、品質といった従来の競争と違った軸の切り口を与えています。

この軸は逆に小規模な生産規模だったほうが打ち出しやすいため、社会的責任や環境意識を持ちたい、消費に責任を持ちたいと考える消費者の気持ちに答えていくことが重要なのです。

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