二次品質_001
二次品質とは、ある物品が消費者の感性や趣味嗜好にどれだけあっているかという質的な有用性の事を言います。

一次品質を満たしているのならば(物品の機能面に有用性があれば)、消費者は二次品質がフィットした商品からより多くの満足を感じます。

例えば、食材を冷やすという一次品質を満たしている冷蔵庫ならば、自分の趣味嗜好にあっているデザインの冷蔵庫の方が良いですよね?

このように、消費者の感性にフィットする要素を二次品質と言います。

なんだか、下位の欲求を満たしていることが上位の欲求の前提となるという考え方はマズローの欲求段階説みたいですね。 

■二次品質の具体例

二次品質は、あらゆる業界で考えることができます。例えば以下のように具体的に当てはめて見ていきましょう。
  • 飲食店
飲食店の内装や器のデザイン:料理の味(一次品質)が良くても、店内が落ち着かない・センスが悪いと再来店したくなくなることがあります。

特に、自分ではない大切な人と時間を過ごそうとするニーズに答えるためには、二次品質が重要です。

安くて美味しいものを食べるならば、牛丼屋さんでいいですが、大切な人と時間を過ごすためにはちょっと牛丼屋さんでは辛いですよね。
  • 日常的に使うもの
スマートフォンの外観や質感:性能は同じでも、質感・カラー・手触りなどで「これが好き」と感じる製品が選ばれます。

やはり普段から使うものは良いもの(少なくても安っぽくないもの)のほうがテンションが上りますよね。
  • サービス業など
教育サービスの雰囲気:カリキュラムが良くても、講師の雰囲気や教室の空気感が合わないと顧客満足度は下がります。

例えば、のんびり生涯の趣味にお裁縫を習っているのに、ピリピリしてちょっと縫い方が良くないだけで怒られたりしたら嫌ですよね?


このように、二次品質の大切さがなんとなくご理解いただけたと思います。

■ 一次品質・二次品質・三次品質の違いを簡単に

品質分類 意味
一次品質 機能的価値・基本性能 冷蔵庫が食材を冷やす
二次品質 感性的価値・好みに合うか 冷蔵庫の色・デザイン・静音性
三次品質 社会的価値・共感 環境配慮やブランドの哲学

上記のように簡単にまとめてみました。

二次品質は、一次品質が確保されていることを前提に、「選ばれる理由」「継続される理由」を示す言葉となっています。


ただ、お気づきになられたかもしれませんが、二次品質や三次品質は絶対的な正解がないという所がポイントです。


冷蔵庫の色なんて、好みの問題ですし、デザインもそうです。また、ブランドの哲学なんていうのも好き嫌いになってしまいますよね。なので、完璧を求めることはできないとおぼえていただければ。

■まんがの解説

上記のまんがでは、機能面は満たしている(占いの精度や冷蔵庫の性能など)が、空間の雰囲気という「二次品質」の不足が顧客の満足度を下げている様子が描かれています。

つまり、ユーザーの心理的満足や「フィット感」を得るには、機能面だけでなく感性に訴える演出や空間設計も必要ということも大切なのですね。



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