ラックジョバー_001
ラックジョバーとは、小売業の売り場の一部を任された卸売業のことを言います。

このような卸売業は、任された売場の販促活動や、陳列、どのような商品を品ぞろえするかを自ら行います。

例えば、コーヒー売場を任されたコーヒー専門の卸売業者があったとします。この場合、売り上げを上げるために、コーヒーの売り場に素敵なPOP広告を掲示し、試飲を実施し、陳列もきれいに行うといった事を卸売業者が行うのです。

こういった業務は通常、小売業者が行う仕事ですよね。でも、「あえて卸売業者に任せましょう」という考え方なのです。

小売業にとっては、自社が得意でない分野をそのまま卸売業者に任せられるというのが大きなメリットになります。

例えば、上の例のように、コーヒー売場を外部の専門の卸売業者に任せることができれば、自社にコーヒー販売に関するノウハウがなくても魅力的な売り場を作ることができます。

魅力的な売り場があるという事は、集客にもつながりますし、上手くいけば小売業にとってもラックジョバーにとっても良い関係性を築くことができるのです。

■ラックジョバーの課題

ラックジョバーをいれると売り場が強くなります。これは、専門的な卸売業者が売り場運営をしてくれるわけですから、魅力的な商品供給を受けることができるのです。

しかし、卸売業者は当然ですが自社の利益を最大化することを考えます。

そのため、売り場全体の調和などはそれほど考えてくれませんし、どうしても自社が取り扱ってほしいものがあったとしても、取り扱うように要請することはできるとしても実際に取り扱ってくれるかどうかは卸売業者の判断になってしまいます。

そのため、ベンダ(供給業者)の都合で売り場をつくてしまうというリスクが生まれてしまいます。また、取引関係が固定化してくると、新商品の導入も難しくなり売り場があまり魅力的でなくなる可能性もあります。

ラックジョバーに依存するといろいろなリスクが生じてきます。最終的には売り場を魅力的に保つノウハウこそが小売業の生命線なのですね。