卸売業_001
卸売業とは、生産者と小売業の間に位置して、生産者から商品を仕入れ、形態を変えないで消費者以外の小売業者や他の生産者・卸売業者に商品を販売する業者の事を言います。
 
イメージとしては、最終消費者以外の事業者に販売活動を行う業者という感じです。

例えば、酒蔵からお酒を仕入れて、酒店に卸す業者であったり(小売業に卸しています)、建築資材メーカから建築資材を仕入れて、建築屋さんに卸売りを行ったりするといった感じですね。

さて、このようにイメージしやすい卸売業者ですが、今日では様々な役割を担っています。
  • 卸売業の役割
・社会全体の取引数の削減
卸売業者が存在していることにより、社会全体の取引数を削減することが可能です。(参照:取引数最小化の原理

・需要の結合機能
メーカからの商品の供給と小売業等の需要を橋渡しして結びつけます。物流の上流から下流へ商品を流すというイメージですね。

・情報伝達機能
小売業から情報を入手し、その情報をメーカに提供します。物流の下流で情報を入手して上流に還流させるというイメージです。

・金融機能
例えば、小売業に対して、長めの支払サイトで商品を供給したとします。すると、実質的に小売業の資金繰りを助けた事となるのです。

どういう事かというと、小売業が翌月払いで商品を仕入れたとします。(この時には現金は出ていかずに、買掛金という債務になります。)

そして、小売業は日々の販売で現金を回収したします。とすると、実質的に、卸売業はお金を貸していることになりますよね?

・リスク分散機能
メーカ側の在庫リスクや、小売業側の在庫リスクを肩代わりします。

・物流機能
卸売業が物流を担います。

・アソートメント機能
小売業の望む(であろう)商品を選択して仕入れることによって、小売業の品ぞろえを支援します。

小売業の経営を様々な面から支援します。

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