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GMSとは、日用品を中心にした品ぞろえの総合スーパーのことを言います。総合スーパーといった言葉で示されて、日常生活で必要なモノを一か所で購入することができます。英語ではgeneral marchandise storeと表記します。

このGMSはワンストップショッピングを提供することを志向しているのですね。

そして、このGMSもアメリカで発達した小売業態です。(意外かと思いますが、アメリカのGMSは食料品は販売していません。これに対して、日本のGMSは食品も扱っているので日本版GMSなどと呼ばれています。)

ただし、日本版GMSは食品を取り扱っている分、通常のスーパーマーケットとの違いがあいまいになってしまいますよね。

そのため、「食品以外の商品の構成比が50%以上のモノを日本版GMSとする」という基準を設けています。
  • 多店舗展開
GMSは同一資本で多店舗展開を行っています。いわゆる、レギュラーチェーン(RC)ですね。

そして、日本版GMSのイメージとしては、「ダイエー」とか「イトーヨーカ堂」「イオン」のようなお店です。プライベートブランド(PB)を開発して利益率を高めつつ、そのお店に行けば食品+日常生活に必要な日用品がほとんど揃うという感じですね。

■GMSの課題と今後

GMSはこのようにとても便利なお店です。しかし、報道されているように、収益性が劣り陳腐化しつつあるという感じがあります。

構造的に、ネットショップやカテゴリーキラーの台頭で耐久消費財や本などの専門品の売上が厳しくなってきています。

何でも揃うということは非常に強みなのですが、専門店には勝ちにくいという問題があるのです。

そのため従来のワンストップサービスと言うコンセプトの魅力が薄れつつあるのです。

ただし、現状のGMSとくにイオン系は地域の拠点としての側面がでつつあります。行政の施設が入っていたり、図書館が入っていたりと買い物だけでなくほんとうの意味で用事が一度に住む地域の拠点といった側面がでつつあるのです。

また、近年のGMSの中の店舗を見ると、専門店がテナントで出店している事がわかります。この手法ですとテナントが入ってくれる限り、テナントの定期的な入れ替えでGMSの新鮮な魅力を維持することができます。

その意味で自社だけでは対応できない魅力的な店舗を外部の経営資源をうまく取り入れることで達成しているということもできるのです。

■他業態との簡易比較

このGMSは特徴が見えにくいかも知れませんので他業態と比較を通じて見ていきます。

業態 品揃え 商圏 強み 弱み
GMS(総合スーパー) 食品+日用品+衣料・住関連など幅広い 都市部~郊外(広域商圏) ワンストップショッピングで一度に用事が済む 専門店やECに比べて商品力が弱く、収益性も低下傾向
スーパーセンター食品から家電・衣料まで超大型規模で展開 郊外型(自動車利用前提、数十km圏) 圧倒的な低価格と豊富な品揃え 立地が郊外中心で都市部では利用しにくい
ネイバーフッド・マーケット 食品+日用品中心(ドラッグ併設型もあり) 徒歩圏(5〜10分程度、小商圏) 日常使いに便利、時短ニーズに対応 売場面積が小さく、品揃えに限界がある
カテゴリーキラー 家電・家具・スポーツ用品など特定ジャンルに特化 広域商圏(専門目的で来店) 専門性・品揃え・価格で圧倒的競争力 他ジャンルの商品はほぼ扱わず、日常利用には不向き

どの業態も一長一短があるのがわかりますね。

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