無形財_001
無形財とは形がない財(何らかの価値のあるもの)の事を言います。

「形がないけど有益なもの?そんなものあるの?」という反応があるかもしれませんね。
でも、この無形財はみなさんの身近に沢山あります。

例えば、英会話のレッスンを受けるであったり、マッサージ、理容サービスであったりです。また、このまんがで触れているように、音楽なんかも形は無いのです。

これらのサービスの価値はモノを介在していませんよね?でも、確実に価値があります。このように、形は無いけど価値があるようなものを無形財と呼ぶのです。

さて、この無形財には有形財と比較して次のような特徴があります。

・形がないので事前に試すことができない。
サービスの無形性
 
・事前に作りだめすることができない
サービスの非貯蔵性
 
・誰が提供したものかによって価値が異なる
サービスの異質性
 
・一度提供したら取り返しがつかない
サービスの不可逆性

どうでしょうか、有形財とは毛色が異なる財ですよね。

■企業活動における無形財の価値

企業経営にとってはこの種の無形財の重要性が高まっています。企業といえば大きな設備や店舗など有形財が重要であると思われがちですが、無形財もとても重要なのです。

例えば、キャラクターのデザインやなんとなく感じの良い商品群というイメージなど目に見えないものに私達は喜んで余分にお金を払います。

例えば、シンプルで良い品質のものを提供している企業の商品はちょっと割高でも欲しくなってしまいますよね。また、〇〇の商品なら安心だといった信頼感や、進物には「〇〇の羊羹」だよねといった感覚も目には見えませんが、企業にとってはとても大きな財産となります。

そのような目には見えないけど大きな財産といったものが無形財なのです。

なので、この無形財を損なうようなことをやってはならないのです。例えば、短期的な収益の最大化を図るならばブランド名をあちこちにライセンス供与して作らせるなども可能です。しかしソレは自らの存続基盤を切り売りする事につながってしまう悪手なのです。

■切り売りで素敵でなくなってしまった例(ブランド名は各自思い出してください)

バブル前後の時代で、タオルなど百貨店の贈答品や景品、ギフト商品に海外ファッションブランドロゴが多用されたのを覚えている方もいるかも知れません。

贈答品に唐突にファションブランドのロゴが書いてあったあれです。本国では素敵なファッションブランド、それもハイファッションに分類されるような高級品だったので、間違いなくタオルや石鹸などはラインナップには入っていないような商品群です。

しかし、我が国でのライセンスビジネスの結果タオルとか景品のブランドになってしまった現象です。

あれは、本来の高級ブランドの持つ素敵なイメージを決定的に損ない、素敵さよりも安っぽさをもたらしてしまった、無形財の切り売りだったと考えられます。