
承認図方式とは、組み立てメーカ側が要求した仕様に基づいて、部品メーカ側が自ら設計・製造を行って部品を供給する方式の事を言います。図面は部品メーカ側が保有し、仮に要求仕様を満たすために新技術の開発を行い特許を取得したような場合は、特許も部品メーカ側が保有します。
この承認図方式を簡単に言うと、部品メーカが企画し製造した汎用品ではなく、○○に合う部品を作るという専用部品を作ってもらうといったイメージです。
- 具体例
例えば、本ブログ『まんがで気軽に経営用語』が経営マンガケーキを企画したとします。このケーキは、飴細工をケーキの上に乗せています。
さて、この時、一つの方法としては、既に市場に存在している飴細工の中から、コンセプトに合いそうな飴細工を調達してくるような方式が考えられますよね。
でも、もう少しオリジナリティを出したい場合、「このケーキのコンセプトはこうだから、大きさが5センチで150円、○○ってイメージの飴細工を提供してよ。」といった依頼を部品メーカに行う事もできます。
こういった場合、部品メーカ側は言われた要件を満たしたうえで自分で工夫を行い飴細工を作ることとなります。(この際、画期的な方法を開発して特許を取ったとしたら、その特許は部品メーカのモノとなります。)
そして、部品メーカ側が作った飴細工を組み立てメーカ(今回は本ブログ『まんがで気軽に経営用語』ですね)が承認すれば、部品の供給がスタートされます。
- 責任と利幅は?
このような承認図方式では、部品メーカ側が品質に対する責任を負ったりする必要がありますが、組み立てメーカが要求した仕様に基づいていれば、自由に設計を行う事ができます。
その為、比較的低コストで製造することが可能となる為、委託図方式や貸与図方式と比較して利幅が大きくなりやすい方式です。