カウンターパーティーリスクとは、取引相手に由来するリスクの事を言います。信用リスクの一種ですね。
さて、この取引相手由来のリスクとは、取引相手が契約内容を履行する前に破綻してしまう事や、そもそも契約内容を守るつもりがないような場合を言います。
具体的には、金融機関が他の金融機関にお金を貸したのですが、お金を返してもらう前に貸した先が破たんしてしまったりするような状況です。
- 直接取引の場合に顕在化する可能性がある
株式や先物などを取引所を通した取引の場合は、ほとんどこのカウンターパーティリスクを考慮に入れる必要はありませんが、直接取引の場合は信用リスクの一種として一応考慮に入れておく必要があります。
どんなに相場で儲けても、カウンターパーティーリスクが顕在化してしまえばそのもうけは意味がなくなってしまうため、注意深く対応する必要があります。
また、経済危機が発生しているような場合には、相手が大手の金融機関だと言っても安心はできません。
そのため、そういった危機が訪れた際は取引所での取引を優先した方が安心でしょう。
- 取引所を通す場合はあまり気にしなくても良いが…
ただし、仮想通貨のような取引をする際には例外的にカウンターパーティリスクが問題となります。
実際に取引所がハッキングされ仮想通貨が流出するなどと言った事故が発生しているため、取引所自体のリスクも考えた投資計画を立てる必要が出てきます。
そのため、取引所を精査するのは当然ですが、ある程度取引を分散させ、万が一事故に巻き込まれても被害を最小限に留めると言った方策をとる必要があります。
また、取引所に仮想通貨を置いておくのではなくコールドウォレットなどに移すといった方法も考えられます。
いずれにしても自分の身を守るのは、自分です。最低限の自衛措置は常に考えて行動することが重要なのです。
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