PPC広告_001
本記事では、PPC広告を「費用対効果を定量的に測定できる広告モデル」として整理し、成果保証型・インプレッション保証型との違いを具体例で紹介することで理解を深めていきます。

<用語解説>
PPC広告とは、ペイ・パー・クリックの略で、Webサイト上に表示されている広告がクリックされた場合にのみ費用を支払うクリック保証型の広告のことを言います。英語ではPay Per Clickと表記されます。

用語としては、クリック保証型広告全般を指すのですが、現在ではおもに検索エンジン(グーグルとかヤフーですね)上に出稿する広告を意味しています。

あなたが検索エンジンで何かの言葉を検索した時に、画面の上の方に広告がでたりしませんでしたか?

その広告がPPC広告のイメージとなります。そして、この広告はあなたがクリックして、広告の出稿者のサイトを訪れた時だけ、出稿者に課金します。

■PPC広告の基本的な仕組み

このPPC広告は、広告をクリックされたときだけお金を払う仕組みです。PPC(Pay Per Click)広告は、言い換えればクリック課金型のオンライン広告モデルです。

検索連動型広告やディスプレイ広告で用いられ、ユーザーが広告をクリックしてランディングページ(クリックした人が着陸してくるページなのでこんなふうにいいます)にアクセスした場合にのみ費用が発生します。

たとえば、ネットで調べ物をすると、検索結果の上や横に「広告」と書かれたリンクが出ることがありますよね。そこをクリックすると、広告主は少しお金を払います。

また、クリックされなければお金はかからないので、興味を持ってくれた人だけを集められるのが特徴です。

そして、広告は何時でも表示されるわけではないというのもポイントになります。

広告表示順位は入札単価と広告品質(関連性・クリック率予測など)によって決まる(広告出稿をする検索エンジン等の側が収益を最大化するための仕組みです)ため、単純に高額入札するだけでなく広告文やキーワード設定の最適化がとても大切になります。

■興味があるからクリックする

さて、あなたがPPC広告をクリックしたとします。この時考えたいのは、どうしてクリックしたのでしょうか?実は少なからず広告の中身に興味があったからじゃないですか?

このように、基本的には興味がある人がクリックしてくれるというのがこのPPC広告の最大の利点です。

自サイトの取り扱っている内容に興味がない人をどれだけ集めても意味はありません。例えば、経済学の非常に専門的な議論を行っていて、結果として「素人お断り!難解、経済学」という本を売りたいサイトがあったとします。

このようなサイトが「子猫の世話の仕方」みたいな情報を知りたい人を誘導して来ても、ほとんど「素人お断り!難解、経済学」という本は売れそうにないですよね?

そのため、興味がある人たちだけを集めるためにお金を支払うというPPC広告は非常に合理的な広告手段なのです。

(興味がない人が広告を見ても、興味がない人が見る→クリックしない→費用が発生しない。といった流れが想定できるのです。)

■PPC広告のメリットと活用シーン

このようにPPC広告は、お金を払うのが「クリックされたときだけ」なのでムダが少ないのが利点です。

しかも、クリックした人は少なくても表示された広告内容に興味を持っているはずです。そのような人だけを集めるので、自分の商品やサービスに興味を持つ人に見てもらえる可能性が高くなります。その結果、効率的にお客さん(見込み客)を集められます。

言い換えれば、PPC広告の最大のメリットは、購買意欲の高いユーザーに効率的にリーチできる点だと言うことが可能です。

さらに、PPC広告では検索キーワードや地域、時間帯、デバイスなどを細かく絞り込み、広告を表示する対象を最適化できます。

たとえば、新しいゲームを売りたいときに「人気ゲーム 最新」などで調べている人に広告を出せば、買ってくれる確率が高くなります。

このPPC広告の主な活用シーンは、新商品の発売や期間限定キャンペーン、地域密着型サービス(例:学習塾、飲食店)などになります。地域を絞り込めるといったことを活用すれば、東京都の学習塾の広告を鹿児島県で出すようなムダを省くことが可能なのです。

また、ネット広告という関係上、効果測定も容易で、広告ごとのクリック率(CTR)やコンバージョン率(CVR)を基に予算配分を調整できます。

(もちろん効果測定できるような設計が必要です。例えば、広告ごとにランディングページを分けるとか、少なくともどの広告メッセージからどれだけの人が流入したかを追いかけられるようにする必要があります。)

■PPC広告の注意点と対策

このようにとても便利で効率的なPPC広告ですが、やみくもに出すとお金だけかかってしまうことがあります。

たとえば、商品にあまり関係ないキーワードに広告を出すと、見てもらえても買ってもらえません。上の経済学の例ですが、皆に診てもらおうと、ゲーム等の文言と紐づけてクリックだけさせても意味がありませんよね。

自社のサービスを買ってくる可能性がある人がクリックするであろうキーワードを考える必要があるのですね。

また、悪い人がいたずらで何度もクリックして、お金を減らそうとすることもあるので、広告を出すときは注意が必要です。課題として、無駄クリック(低コンバージョンユーザー)やクリック詐欺が挙げられます。

これを防ぐには、ネガティブキーワードの設定やIP除外機能などを活用することも可能です。

また、入札単価が高騰する市場ではクリック単価(CPC)が予算を圧迫するため、LTV(顧客生涯価値)を考慮した長期的戦略が求められます。

(極端な話をすればワンクリック1万円で誘客しても10万円以上の利益が見込めるような市場ならば、10クリック以内にCVが発生すれば利益が出るわけですし、リピート購入が見込めるならばワンクリック数万円で入札することも正当化されます。)

関連用語
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成果保証型広告 
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