CtoC_001
CtoCとは、インターネットなどのネットワーク上で消費者同士が直接商取引を行う事を言います。C2Cと表記されることもあります。また、CtoCは(Consumer to Consumer)の略称です。

どうでしょうか?このように、消費者と消費者が直接やり取りをして、商取引をするという形態は新しいと感じますか?

おそらく、「商品はお店から買うもので、消費者同士がやり取りするのってネットが普及してからだよね?」といった風に考える人もいると思います。

でも、このような形態は、インターネットが普及する前から存在していました。

例えば、消費者がバザーやオークションといった場所で自分の不用品を消費者に対して販売するといった形態も消費者同士が直接に取引を行っているという事ができますよね。

■CtoCは世界中を相手とできます

そして、このようなバザーやオークションをインターネットを使って世界中を対象として行うという発想が、いわゆるネットオークション等のCtoCとなるのです。

ネットオークションならば、世界中に顧客がいて、世界中に売り手がいます。その為、従来であれば買い手のつかなかったような商品であっても買い手がつく場合もありますし、世界中の人が相手になるので、探していた宝物に出会えるかもしれません。

このように素晴らしい仕組みなのですが、得体のしれない個人と直接取引をするっていうのも不安ですよね。

その為、CtoCを支援するようなサービスも発達しています。例えば、決済を代引きで行えるようにしたり、出店者や入札者を評価して悪質な参加者を排除するようなサービスですね。

■CtoC取引の種類

このようなネットを活用したCtoC取引には、大きく分けて二つのやり方があります。

一つ目はオークション型です。これは値段が決まっていなくて、買いたい人がどんどん値段を上げていき、一番高い値をつけた人が買える方法です。

代表的なイメージは競売方式のヤフオクなどですね。個人制作のグッズなど多種多様なものが販売されており、ハンドメイド作家などの作ったものでは驚くほど高額な値段がつくケースもあったりします。

二つ目は定額型で、あらかじめ決められた値段で「欲しい」と思った人がすぐに買える方法です。フリマアプリでの売買はこのタイプが多いです。

この定額販売型は、メルカリやラクマといったフリマアプリが該当します。取引スピードや価格の安定性を求めるユーザーには定額型が好まれる傾向があります。(欲しいものの価格がわからないなんて不安だよって思う人にはこちらのほうが向いています)

■CtoCのメリットと課題

CtoCの良いところは、いらなくなった物を簡単に売れることと、ほしい物が安く手に入ることです。世界中の人とやり取りできるので、珍しい物も見つかります。低コストで売買ができますし、分かる人には分かるレアな品が入手できたりします。

また、個人の販売チャネルが強化されることで国際取引も容易になり、ニッチな需要にも対応できるのです。これは一昔前には事実上不可能だったことですからとてもすごいことですね。

ただし、相手がどんな人か分からないので、まんがで書いたように届いた物が写真と違ったり、送ってこなかったりするトラブルもあります。

また、品質保証は基本的に販売相手も素人ですから不確実ですし、偽造品や詐欺リスク、送ってこないだけでなく、送ったけど配送トラブルがあったなどの課題も伴います。

このようなリスクが伴うため、安全にCtoCを使うために、運営している会社は様々な工夫をしています。たとえば、お金を運営会社が一度預かって、商品が届いたら売り手に渡す仕組み(エスクローといいます)や、相手の評価を見られる機能、本人確認制度などがあります。

これらによって商品の未発送や支払い未履行といったトラブルを抑止し、安心して取引できる環境を提供しています。

何より、市場の信頼性を担保することがCtoCプラットフォームを提供する企業の生命線となります。みなさんも信用できない魔窟みたいなサイトで大切なものを売ったり、高額なものを買ったりするのは嫌ですよね?そのため、ちゃんとやらないとアカロフのレモン市場になってしまうのです。


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