買掛金_001
買掛金とは、仕入れ先から商品などを購入した際に発生した営業上の債務の中で、未払いの分を言います。

例えば、商品や原材料、製品などを掛け(後で支払うという条件です。つけのイメージですね)で仕入れた際には買掛金と呼ばれます。

おまんじゅう屋さんが、仕入れ先から原材料として「あんこ」を仕入れたり、 店頭で販売するジュースを仕入れた時に、後払いにしたようなケースが買掛金に該当します。

これに対して、本業の仕入れとは関係なく、単に後払いするようなケースでは未払金と呼ばれるのです。こちらはまだ払っていないお金といったイメージです。

上の例では、 おまんじゅう屋さんが、商品の売れ行きを良くするためにPOP広告を発注したりしたようなケースです。一般的にこういったケースでは、POP広告の費用はつけにして後払いにしても、未払金という扱いになります。

さて、この買掛金や支払手形などを仕入債務と呼ぶことがあります。仕入債務のイメージとしては仕入れに伴って発生する債務というイメージですね。

そして、この仕入債務という言葉から、買掛金を説明してみると、「仕入債務のうち、支払手形を発行しないような債務」という事ができます。

いずれにしても、「仕入れ」「後払い」「手形を発行しない」といった事がキーワードとなるのですね。

■買掛金の会計処理について

買掛金は後で払うと約束したお金です。例えば、小麦粉を100円で仕入れて後で払う場合

(借方)仕入100円/(貸方)買掛金100円

といった仕訳になります。この仕訳の意味は、仕入れという費用が100円発生し、買掛金という負債が100円同時に発生したということになります。

そしてこの買掛金を支払った際に

(借方)買掛金100円/(貸方)現金・預金100円

といった仕訳を行います。この仕訳は、買掛金という負債が100円分消滅し、現金預金が100円減ったということを意味します。

こういったふうに仕訳で表現しておけば、決算時点で貸借対照表を作成し、いくら借りているか、いくらかしているのかを表示することが可能となります。

■買掛金管理のポイントと実務上の注意

買掛金は単なる会計処理の話ではなく、資金繰りや信用管理に直結します。

うっかり支払いを忘れると、信用をそこなってしまって将来の取引条件に悪影響を及ぼす可能性がありますのでしっかりと管理することが重要です。

そして、この買掛金の支払いは一般的には支払いサイトという言葉で決められています。(例えば、月末締め翌月15日払いなど)

買掛金が増えるような支払いサイトの有利な改定(支払いサイトが伸びる)などがあればキャッシュ・フロー計算書上の営業キャッシュフローの増加要因になるのですが、中小・小規模事業者においては、キャッシュ・フロー計算書はちょっと抽象的です。

そのため、売掛金などの売上債権の回収(回収サイト)などと合わせて管理していく資金繰り表を作ると、安心して経営に徹することができるようになります。

日本政策金融公庫の用意している資金繰り表のフォーマットを利用すると簡単に作れますのでぜひ取り組んでみてください。(検索キーワード:公庫 資金繰り表 フォーマット)
(参考:日本政策金融公庫HP https://www.jfc.go.jp/n/service/dl_chusho.html