根回し_001
根回しとは、正式な場(会議等)で物事を発表する前に、関係者から了承を得ることを言います。

イメージとしては、公式な会議に持ち込む前に非公式にあらかじめ話をしておいて調整をするというイメージですね。

■根回しの効果

この根回しの効果は、事前にキーパーソンに話を通しておくので、会議の場で「俺(私)は聴いていない」という発言を避けることができます。

(もっとも、物事を決めるのが会議の場なのですから、聴いていないのも当たり前って考え方もあります。)

また、関係者への事前調整を行う事ができるので、物事の調整を行う事ができ、決裁を得やすくすることができます。

まあ、この根回しという行為に対して、あまりよくないイメージを持つ人もいるかもしれませんが、自分の意見を通すための技術として、このような方法があると知っておくことはとても大切ですね。

■根回しの説明例

事前に根回しを行うことで、会議中に「初めて聞いた」といった否定的な反応を避けられます。

(余談ですが、どこの世界にも「俺は」「わたしは」そんな話を聞いていないなどというめんどくさい影響力を持っている人がいます。ただ、この世界になると話をしに行く順番まで気を使わないといけないので、非効率の極みみたくなってしまいがちです。)

また、利害関係者との意見調整を前もって終えておくことで、会議では承認プロセスに専念でき、意思決定のスピードが上がります。

たとえば、学校で新しいルールを決めるときに、いきなりみんなの前で提案すると反対されることがあります。でも、事前に先生やクラスのリーダーと話しておけば、「いいね」と賛成してくれる人が増えますよね。

これは社会でも同じで、根回しをすると「そんな話は聞いてない!」と言われにくくなり、会議がスムーズに進むのです。

■意思決定プロセスが形骸化するかも

ただし、根回しが文化として定着すると根回し自体が「密室での談合」と捉えられるリスクもあります。(というか影響力のある人たちだけで本来の合議制という理念を骨抜きにしています)

そのため、透明性の確保や情報共有の範囲には配慮が必要です。

■とはいえ、根回しは強い武器です(まとめ)

根回しは日本的な組織文化の一部として定着しており、会議効率や意思決定の迅速化に寄与します。優しく言い換えれば、根回しは、相手に準備や心の準備をしてもらうための工夫なのです。

そのため、すべての場面で必要ではありませんが、皆で気持ちよく決めごとを進めるために役立つ方法だったりします。

また政治的には、誰に根回しをするかといったことを一歩進めて、逆に誰かには根回しを敢えてしないで情報を渡さないと言った戦術的な活用もありえます。このあたりの社内政治、組織内政治が横行すると生産性は著しく下がりますが、そういった事もあるんだというリアルは押さえておくとよいでしょう。

関連用語
稟議制度