SaaS_001
SaaSとは、インターネットなどを通じて自社開発のソフトウエアをユーザに使用させるサービスの事を言います。英語ではsoftware as a Serviceと表記され、サースと呼ばれます。

このSaaSは、ソフトウエアをユーザ側の端末に導入する必要はないのですが、必要な機能を必要な分だけサービスとして利用することができます。

■従来のSaaSではないシステムは高かった

ビジネス用の大規模なシステムには、多種多様な機能が実装されています。しかし、高機能であるがゆえに導入コストが高かったりしました。

また実際に動かすためには大規模なサーバを用意し(オンプレミス:オンプレといいます)そのサーバを格納する部屋を用意し、冷却を考え、バックアップを考え、、、、などと非常に大規模なシステム周りも含めた投資が必要となっていました。

皆様も組織のサーバルームを見たことがあるかもしれませんが、あれだけの機械を維持するのはとても大変なのです。

■使うシステムだけサービスで使わせてくれるSaaS

そこで、本当に必要なモノだけを使うという発想が生まれました。サービスとしてソフトウエアを使わせてもらうという発想です。

そして、もちろん、サービスとして使うのですから不要な機能は使いません。例えば、営業支援システムを自前で持っているのであれば、別にそのような機能を使う必要はなく、結果として営業支援システム分の料金は支払わないといったイメージですね。

■SaaSのメリットと導入の利点

SaaSには、従来のソフトウエア導入と比べて以下のようなメリットがあります。
  • 初期導入コストが抑えられる(サーバー購入や設定不要)
  • アップデートや保守はベンダー側が実施
  • 必要な機能だけを選んで使える(柔軟な課金体系)
  • インターネット環境があれば、どこからでも利用可能
どれも、これもシステムを自前で構築しないことに伴うメリットです。そして、何よりも大きいのがシステムの基盤を維持するための人員(とても専門的で潰しが効く仕事ですから、ちゃんと市場水準のお給料を払わないとたちまち転職してしまいます)を自前で維持・育成しなくても良いということです。

このため、近年では小規模企業やスタートアップが営業支援(SFA)や会計ソフト、在庫管理などにSaaSを活用するケースが増えています。

■SaaSとASPの違い

SaaSと混同されやすい言葉に「ASP(Application Service Provider)」がありますが、このASPとSaaSはやや意味が異なります。

ASPは主に個別に開発されたソフトウエアを、特定の顧客に向けて提供する形であり、柔軟性やカスタマイズ性はSaaSより高いことが多いです。

一方、SaaSは標準化されたパッケージを不特定多数に提供するモデルとなっています。

■SaaSの代表例と活用シーン

以下は、実際に広く使われているSaaSの代表例です。
  • Google Workspace(旧G Suite):メール・カレンダー・ドキュメント共有
  • Salesforce:営業支援・顧客管理
  • freee・マネーフォワード:会計・給与・経費精算
  • Notion・Slack:チームでの情報共有・プロジェクト管理
これらのSaaSは皆さんも聞いたことのある仕組みが沢山出てきたと思います。

このように、SaaSは「必要なものだけをサブスクで使う」という発想で、業務効率化を進める企業に広く導入されています。

ただし、一度導入するとベンダロックイン的に他のシステムへ移行しにくくなるといったことがあるので注意が必要になります。

関連用語
アクティベーション