カントリーリスク_001
カントリーリスクとは、企業などがどこかの国で事業活動を行う(販売先であった、生産拠点であったり)際に、相手の国が原因で発生するリスクのことを言います。

これは、相手国の企業が資金ショートを起こして倒産するとかそういった事とは関係なく発生するリスクです。

どんなに業績の良い企業と取引をしていても、相手先企業のある国に問題が発生したら安心とは言い難いですよね。

例えば、取引相手がいる国でクーデターが発生して、取引相手企業の資産がクーデター政府に没収されてしまう、相手国政府がデフォルトを起こしたことによりハイパーインフレが発生する。

また、生産拠点を置いている国が自国資本を優遇するため、外資に非常に厳しい条件を突き付けてきたりといった事が起こりうるのです。

そして、この種のリスクの相手国が原因となる一企業にはどうにもできないようなリスクをカントリーリスクというのです。

■カントリーリスクへの対策

カントリーリスクは本質的には予測不能ですし、一企業が対策できるような内容ではありません。しかし、だからといって何もしないわけには行きませんので、幾つかの考え方を整理します。

■取引国の分散

一つの国だけに頼らずに幾つかの国に分散することが対策の一つです。A国だけに完全に依存していた場合、A国で問題が発生したら大ダメージを受けますよね。

このような場合に、B国やC国も含めて事業を展開していればダメージを少なくすることが可能です。ただし、トラブルの発生確率は当然増大しますのでそこは意識しておく必要があります。

■保険での対応

リスク対応の王道といえばやはり保険です。保険でリスクを移転するという発想です。この場合お金を払ってリスクを保険会社に移転するという発想です。

破滅的な影響を受けるようなリスクについては保険で移転することが重要になってくるのです。

■その他のリスク対応の考え方

・リスク回避
そもそも危険な国や事業に投資しないという考え方です。しかし、カントリーリスクは予測が困難ですからリスク回避を考えすぎると何もできなくなってしまいます。

・リスク低減
上で述べた複数国への分散や、契約の工夫でのリスク低減を考えることが可能です。

・リスク保有
究極的には起こったら仕方ないとリスクを自社で抱え込むのも考え方です。対策の仕様がない種類のリスクは割り切って自社で保有するのも考え方です。

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