
アウトライセンスとは、自社が取得した特許を他社に使用させることを言います。
使用させる方法としては、いわゆるライセンス契約を結んで、外部企業が使用した際にロイヤルティを徴収する方法や、特許自体を売却するといった方法を採ることができます。
さて、せっかく自社で取得した特許をなぜ他社に使用させるのでしょうか?特許なのですから、独占的に使用する権利があるわけですよね?
これはどんなに大きな企業であっても、経営資源が有限であるという事が関わってきます。
例えば、中小の調味料メーカーである自社が、調味料を開発していく中である物質を効率的に抽出することを可能とする技術を手に入れたとします。しかし、その技術の特許を取得した段階では、そのような物質を効率的に抽出する必要性を特に感じていなかったという状況を想定します。
のちに、この物質は特定の病気によく効く医薬品としての効果が認められて、効率的な抽出方法が非常に大きな価値を持ったとします。
さて、この時あなただったらどうしますか?この抽出技術を使って医薬品業界へ進出しますか?
通常はそのような意思決定はしませんよね?だって、自社が持っている経営資源で医薬品業界へ進出しても成功するとは限らないためです。(というか、医薬品業界に少ない経営資源で参入しても、成功することは難しいと思います。)
その為、自社の持っている技術を提供(ロイヤルティの徴収もしくは特許の売却)することで対応すると思います。
その為、自社の持っている技術を提供(ロイヤルティの徴収もしくは特許の売却)することで対応すると思います。
このように、アウトライセンスを活用すれば、経営資源がなくとも、特許を提供することによって、自社はお金が入るし、製薬会社は技術を使えるし、医薬品を必要としている人も薬を手に入れられるしでみんなが幸せになれる。
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