一株当たり配当金_001
一株当たり配当金とは、株式一株当たりの配当金の金額の事を言います。なんかそのまんまですね。

これは、企業が一年間に支払った配当金の総額を、発行済み株式数で割ることによって算出することができます。(もっとも、通常はそんな計算をしなくとも、一株当たりの配当金額は分かりますが。)

例えば、配当金を年間1億円支払った企業があるとします。また、この会社の発行済み株式は100万株だったとします。

この場合の一株当たり配当金は、

1億円÷100万株=100円

となります。

さて、この一株当たりの配当金って考え方を使って何がわかるのでしょうか?結構重要なことがわかるので以下に例を挙げていきます。

まずは、インカムゲインを目的として投資を行う投資家にとって大切な指標である、配当利回りが分かります。

その他には、「配当割引モデル」というモデルを用いて理論株価を求めたり、投資家の期待収益率を求めたりすることができます。

■配当性向と一株あたり配当金

会社が利益のうちどれだけを配当金として株主に分配するかを配当性向といいます。例えば1億円の利益を上げた会社が1000万円の配当金を出すならば、配当性向は10%となります。

この配当性向は高ければ基本的に株主は嬉しいですが、成長率が高いビジネスを営んでいるならば配当に回すのではなく内部留保して再投資したほうが株主にとっての企業価値が上がってきます。

そのため、一概に配当性向が高いほうがいいといえないのが難しいところです。

一株あたり配当金を多くする方法ですが、この配当性向が高まるか、そもそもの利益額が多くなる必要があります。

例えば、上の例で1億円の利益を上げる企業の配当性向が20%になれば配当金に回る金額は2000万円となり、株式発行数が同じならば一株あたり配当金は増大します。

また、配当性向が10%のままでも、上げた利益が2億円になれば、配当金に回る金額は2000万円となって同じ配当が実現できます。

このように、配当性向や獲得した利益なども合わせて確認することで一株あたり配当金については見ていくことができるのです。

なお、

一株当たり配当金>一株当たり利益

となっている企業は、配当性向が100%を超えており、長期的にはタコ配(タコ足配当、タコが自分の足を空腹で食べるように、会社の運営源資を削って配当に回している)状態となるのであまり望ましくないとされています。