理論株価_001
理論株価とは何らかの理論で算出された「あるべき株価」の事を言います。

この理論株価を求めようという考え方は、「企業価値を正確に表す”あるべき株価”というものがある。そして、現実の株価と乖離している場合には、中長期的にはいずれ”あるべき株価”になる」という考え方から来ています。
 
例えば、理論株価が1,000円の株が現在900円で取引されていたとします。その株の「あるべき株価」は1,000円であるわけですから、900円で購入すれば必ずもうかるはずなのです。

まあ、簡単に言うと、「理論株価さえ分かれば、株式で一攫千金だよ!」って発想につながりやすい考え方なのです。

■理論株価の元となる理論は沢山あります。

さて、「あるべき株価」ってなんでしょうか?会社が解散した時の一株当たり純資産の価格でしょうか?それとも、株が将来にわたって生み出す配当の現在価値でしょうか?

それこそ、理論株価の元となる理論には、様々な理論があります。また、同じ理論を用いたとしても、その中で「投資家の期待収益率を見積もる」なんて言葉があれば、人によって見積もりの結果は異なってきます。

というわけで、それこそ多種多様な理論株価が成立するのです。

そして、沢山ある理論株価の中でどれが正しいかというのは誰にもわかりません。というわけで、確実に一攫千金というわけにはいかないのですね。

また、このまんがで言っている「独自のメガネ理論 」という怪しげな理論で算出されたものであっても、一応理論株価ではあるので、「理論株価を基にした絶対確実な投資」みたいなものには注意してください。

■理論株価の活用と限界

理論株価のアプローチは会社の本当の姿を数字で見ていこうとするものです。財務分析が完璧にできれば会社の価値がわかりそうですよね?

でも、そうは問屋が卸しません。なぜならば企業は単体で存在しているわけではなく、常に競合他社が存在しているためです。

例えば、財務分析などの結果、「鈴木商店」がどんなに成長が見込まれると結論づけたとしても、競合の「岩井商店」のほうがもっと成長が見込めるならば、無理に「鈴木商店」に投資するよりも「岩井商店」に投資するほうが合理的です。

また、景気動向や世界的な事件にも株価は左右されますし、金利水準なども株価に影響を与えます。

もっと言えば身も蓋もない世界ですが、来週株価が30%上がるという確かな予想ができたなら、今日みんながこぞって株を買います。そのため、株価が上がるのは来週ではなく今日になってしまいますし、30%上がるはずが50%上昇になるかもしれません。

その場合、高すぎだと判断する人が空売りを仕掛けたり・・・と思惑が交錯するのです。

そのため、理論株価はあくまで理屈上の株価であるという限界があるのですね。(とはいえ、ファンダメンタル分析と呼ばれるように、基本的な分析の結果算出できるのが理論株価なので重要なのは間違いないのですが。)

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