ポイズンピル_001
ポイズンピルとは、敵対的な買収者が現れた時に、既存の株主にあらかじめ時価以下の一定額で行使できる新株予約権を与えておく買収防衛策のことを言います。英語ではpoison pillと表記し、毒薬といった言葉になっています。ライツプランなどと呼ばれることもあります。

さて、このポイズンピルは毒薬のような効果を敵対的な買収者に対して発揮します。イメージとしては、敵対的買収者に毒を一服盛るというイメージです。物騒な用語ですね。
  • どんな毒?
さて、毒薬と言っていますが、具体的にどのような毒なのでしょうか?

それは、新株予約権を利用した毒です。

例えば、あなたがA社を買収しようと思って、敵対的TOBを仕掛けたとします。狙いは発行済み株式の過半数を手に入れる事です。

さて、敵対的TOBが首尾よくうまくいき、過半数の株式を手に入れられたとします。

その時、この毒が効果を発揮します。

時価よりも安く購入できる新株予約権という毒が効果を発揮し、大量の新株が発行されてしまいます。

その結果、A社の発行済み株式数が大量に増加し、あなたの持っている株式数では過半数の株式を保有したことにならなくなってしまうのです。
  • 強力であるがゆえに…
このように非常に強力な買収防衛策なのですが、強力であるがゆえに「何でもかんでもポイズンピルで防衛」というわけにはいきません。

このポイズンピルを使用するためには、買収を行う側がグリーンメールを行う事を目的としているとか企業をバラバラに売り払って儲けようとかしていると認められる必要があります。

強力な武器だから、濫用はさせないというイメージですね。

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