友好的TOB_001
友好的TOBとは、買収対象の会社側(経営陣や関係する様々な会社)が、買収に同意している際に行われるTOBの事です。

さて、自社が買収されるのにもかかわらず買収対象の会社側が同意するといった事はあるのでしょうか?経営陣や従業員は『他社に買収される事』を嫌がらないのでしょうか?

これは状況によると考えられますよね。

例えば、業績不振の自社を救う為に買収してもらうとか、買収する企業とのシナジーが期待できるといったケース、元から友好的な関係を築いてきた会社からの買収提案等はどうでしょうか?

また、ライバル企業同士が合併して規模の経済性によって競争相手に対抗するといった事も考えられます。

このように、買収される側にもメリットがあれば友好的TOBが成立する可能性も高くなります。

では、買収される側にあまりメリットの存在しないような買収提案がなされたらどうなるでしょうか?買収対象の会社側はメリットがなければ同意しませんよね。

このように、買収対象の会社側が同意していない場合、敵対的TOBとなります。そして、敵対的TOBの場合は買収されることが嫌なわけですから、様々な買収対抗策が講じられます。

買収対抗策という視点から見ると、友好的TOBの場合は敵対的TOBの場合とは異なり、買収に対抗する策は講じられません。

もっとも自分が望んでいる買収なので、対抗策を考えたり実行しないのはある意味当たり前の事ですよね。

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