KJ法_001
KJ法とは、問題解決の方法の一つで、様々なアイディアをまとめて、解決策を見出す手法の事を言います。会議やグループワークでアイディアがまとまらない時に使える強力な思考整理法です。

また、このKJとはこのKJ法の考案者である文化人類学者、川喜田二郎(東京工業大学名誉教授)氏のイニシャルからとられています。「KJ法とは英語でknoledge journeyの頭文字です」なんて適当なことを言って、知ったかぶりしたらダメですよ。

■どういった方法なの?

このKJ法とは主に定性的な情報(数字で表せない情報)をまとめる方法です。

具体的にどういった方法かというと、

1.出てきたアイディアを一つづ書き出す

2.書き出したアイディアをグルーピングする
似ているアイディアでグループ化するという事です。また、この時似たアイディアがないようなモノは無理にグループにしないようにします。

3.見出しを作成する
グループを端的に表現する見出しを作ります。

4.グループ同士をまとめる
見出しを見ながらさらにグループ化を行います。

5.作ったグループを並び替える
まとまったグループを並び替えて論理的な構造を作ります。例えばAグループとBグループがストーリー的につながっているかのように並び替えるのです。

6.グループ間の関係性を図示する
作ったグループ間の関係性を、図で表します。因果関係ありとか、反対のことを言っているとかを図示する感じです。

7.それを文章化する
グループ間の関係性を見て、それを文章で表してみます。

どうでしょうか?最後までやったら結構複雑ですよね。でも、ビジネスで使う際は、6.くらいまでで終わりにする事も多いのです。

■なぜKJ法が必要なの?

と、こんな複雑な手順をどうしてわざわざ考え出したのでしょうか?それは、皆で話し合いを行う現場では、たくさんの意見やアイデアが出たとしても、その後もまとめが大変だからです。

色々話し合いましたが、「結局どうするのか」をまとめることができず、空中分解してしまうことも割とあります。

KJ法は、そうしたアイデアの整理と意思決定を助ける手法なのです。そのため、特に議論が発散しがちな、以下のような場面で活用されています。

  • 新商品や新サービスの企画会議
  • 問題解決のための課題抽出と整理(問題と課題は違います。念の為)
  • 多様な視点を持つメンバーでのディスカッション
これらの場面の特徴は、正解が存在しておらず、また各人の背景によって様々な意見が出てくるということです。そのため、何らかのまとめ方の方針がなければ何も決まらなかったり、影響力が強い人(しばしば実際の職位と異なる)の鶴の一声で決まってしまったりします。

でも、ソレだとせっかく話し合った意味がないですよね。

■KJ法のメリット

KJ法のメリットをまとめると、上記のようなプロセスを取るため、感覚的な意見でも大事にできる(数値化されない定性情報を扱える)、全員の意見を「見える化」して活用できる、論点の漏れや重複を防げる、アイデアの背後にある「構造」や「因果関係」も見えてくると言った点が挙げられます。

なお、まとまりかけてきた段階で議論を発散させる無責任な提言をする人もいるかも知れませんが、このような構造化して議論を行っていけば、「後出しの良いアイディア」に議論をあまり引きずられないといった隠れたメリットもあります。

■KJ法を使うコツ

KJ法はカードの並び替えだけでなく、まとめていく流れを意識することが重要になってきます。いろいろな意見が出てきたときに、グループにしていくことを意識すると良いのです。

このときにもれなく、重複なく(MECEといいます)意見を出せているかを意識するとより良い活用につながります。

また、近年ではAIが自動的にグルーピングしてくれたりするツールも生まれています。入力したテキストから関係性を可視化するようなツールもあるので、ITツールを上手く利用するのも一つの手段ですね。

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