スピンアウト_001
スピンアウトとは、既存の組織の一部が分離して、新しい組織を作る事を言います。但し、元の組織との関係性が希薄な場合を、このスピンアウトという言葉を使います。(関係が濃い場合場合はスピンオフと言います。)

イメージとしては、社内ベンチャーが上手くいって、そのまま独立した別会社になるといった感じですね。その際に、出資を受けたり、親会社から様々な支援を受けられるようなケースがスピンオフに該当します。

逆に、社内ベンチャーが独立した際に、資本関係を持たないようなケースをスピンアウトと言います。

スピンしてアウトするといった言葉のイメージの通り、本当に、 飛び出してしまうという感じですね。

さて、このスピンアウトのメリットはスピンオフと同じように、小さな企業は、意思決定を素早く行えることができるため、効率的に新事業を行っていくことができるといった事になります。

大きな会社では、意思決定の迅速さにどうしても欠ける傾向があるため、小回りが利かないのです。その点、小さな会社では迅速な意思決定ができるため、有望とみなせる分野に経営資源を集中することができるのです。

■スピンアウトのリスク

スピンアウトは意思決定が迅速にできるという大きな強みがあります。独立性もあることから自由に動くことができ、極めて効率的な新事業運営ができます。

しかし、資本関係を持たないケースも多く、資本関係のない場合は親会社の支援を受けにくいという問題があります。(資本関係がなければ支援する必然性もあんまりないですからね)

例えば、学生さんがサッカー部から独立してフットサル同好会を作るようなものです。その場合は、用具や練習場所なども自分たちで用意する必要がありますよね。このように、母体となる組織の支援を受けられないというのは非常に大変なことなのです。

この支援を受けにくいというのは、人的ネットワークの途絶も意味することが多いです。例えば母体となる組織がしっかりと回っているのは総務や経理と言ったスタッフ部門の努力によりますがこういったノウハウを持った人材供給を受けることも難しくなるのです。

さらに、母体となる組織よりも明らかに外部環境の変動に対する耐性が脆弱になりがちです。そして、その結果、競争力を持つ以前に企業自体の存続に苦労するケースもあるのです。

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