形式知_001
形式知とは暗黙知に対する言葉で、言葉などで表現して共有できる知識の事を言います。暗黙的な知識ではなく、形式化された(伝えられる形になっている)ちしきというイメージです。

例えば、ものすごく業務の効率が良い社員がいたとします。その人には独自の仕事の進め方があるらしいですがうまくそれを後輩に伝えることができませんでした。

このような状態はいわゆる暗黙知であると言えます。OJTなどを活用して後輩に「見て盗め」的な感じで伝えることはできるでしょうがあまり効率的に伝えることはできません。

これに対して、この業務の効率のいい社員の仕事の進め方をマニュアル化して共有化できるようにした状態を形式知と言います。

マニュアル化してあれば、客観的にその業務を検証することができますし、引継ぎなどもスムーズに行う事ができます。

このように、形式知は言葉などで表現できる知識なので、誰かに伝えることが容易となるのです。
  • 形式知化するために
形式知とは、見えるようになっている知識のことです。暗黙知を形式知に変換できれば共有することができ、その結果個人が持つノウハウを組織全体のノウハウとできると言った考え方になります。

例えば、仕事の進め方というのは多く場合暗黙知化されていきます。働いたことがある方は同意していただけると思いますが、どんなことでも上手くやったり効率的、効果的にやろうと思った場合コツがあります。

そして、そのコツは働いているうちに身につけられていきますが、特にそれが共有されることはありません。

このような状態が暗黙知と呼ばれる状態です。

しかし、このコツを誰かが文書にまとめたらどうでしょうか?すると、その文書を読んだ人はコツの存在を認識することができ、上手くすれば共有することができるのです。

こういった風に、人に伝えることができる状態を形式知と言います。そして、この形式知かを進めた状態がマニュアルとなります。

とかく批判されがちなマニュアルですが、形式知の一つの究極の姿であるのです。
  • 文書にしなくてもいい
最近では、動画や録音など働いている姿をそのまま記録することが非常に低コストでできるようになりました。

そのため、文書化するのが難しい内容であっても、画像コンテンツ化することで簡単に共有することができるようになっています。



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