手待ち時間_001
手待ち時間とは、仕事を行う際に、部品がなかったり、適切な指示がなかったりすることによって、発生する待ち時間のことを言います。

例えば、「おまんじゅう」を作っている工場で、何らかの手違いがあって中に入れる餡がなくなってしまったとします。

その場合、中に餡をつめる工程で働いている人はどうなるでしょうか?餡がなければ作業はできませんよね?

また、上長の監督の下でデータの集計を行う仕事を任せられている人がいたとします。そして、この人にはあまり裁量を持っておらず、適切な指示がないと作業が止まるような仕事だったとします。

この場合、この人のデータ集計作業が終わった時に、上長が席を外していたらどうでしょうか?

上長が戻ってくるまで仕事がストップしますよね?

このように何らかの利用によって仕事ができない時間を手待ち時間と言います。

■手待ち時間と生産性

手待ち時間は、従業員が働いていない時間ではありません。従業員は働いているけど、適切な仕事を割り振れていない時間です。

そのため、手待ち時間にも当然賃金が発生し、コストが掛かり続けるのです。

野球部の部活で使うボールが届かずに、ずっと待機しているようなものです。部員の時間は奪われ続けますが、何一つ練習していないので上手くならない全くの無駄の時間になってしまうのです。(ボールが届かない間別の練習メニューを組めればそれは手待ち時間にはならないです。)

このほかの例では、1日稼働させると1億円かかる工場があったとします。この工場は人件費や減価償却費などの固定費が1億円かかるイメージです。

その工場で、材料手配の大きな手違いがあり、おまんじゅう1ケース分の材料しか届かなかったとします。

その結果、材料費はおまんじゅう1ケース分しか掛かっていませんが、工場の稼働にかかった費用は1日分かかるので高いおまんじゅうになるのです。

このように無駄な手待ち時間がたくさんあると、会社全体の効率が下がってしまうのですね。

■手待ち時間を避ける工夫

このような誰も得をしない手待ち時間は、ラインバランシングや部品などの材料供給の安定化、段取り替え削減と外段取り化などの工夫を行うことで削減できます。

また、身近な例ではロワーマネジメントなどに権限委譲を進め、判断町を減らすことも手待ち時間を避ける重要な工夫だったりします。