垂直的競争_001
垂直的競争とは、流通の段階の異なる事業者間で生じる競争を言います。(流通は川に例えられることが多く、消費者に近い方を川下、商品を製造している側を川上と表現することがあります。これから、川上と川下が直接競争する→上下の競争のイメージ→垂直的競争という風にイメージしていただければと思います。)

例えば、製造業と小売業は流通の段階が異なります。そのため、なかなか競争関係になりくいと言えます。(お菓子メーカが作った製品を小売業者が消費者に販売するという事になるので、通常はむしろ協力関係になると考えられますね。)

しかし、小売業者が自らお菓子を企画して製造に乗り出したらどうでしょうか?(プライベートブランド(PB)というやつですね。)この場合、製造業者と小売業者は競合関係になります。

小売業が作ったプライベートブランドのお菓子が沢山売れれば、製造業が作ったお菓子(ナショナルブランドと言います)の売れゆきは悪くなると考えられます。 

このように、流通の段階が異なる事業者間で生じる競争を垂直的競争と言います。

このまんがでは、垂直的競争という言葉を聞いて、学年間の競争を思いついたみたいですね。また、2コマ目では「稟議書を作成する」と言っています。この稟議書を用いる事によって、自身の権限を越える事柄を提案する制度を稟議制度と言います。

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