アンバンドリング_001
アンバンドリングとは、機能ごとにバラバラに分けて販売する手法の事を言います。セット販売をするバンドリングに否定のアンを付けてアンバンドリングというわけです。英語ではunbundlingと表記されます。

通常、機能はひとまとめにして販売されることが多いと思います。例えば、PCを購入すれば、関連するソフトウエアはもともとインストールされていることが多いですし、車を買えば、タイヤもカーナビもついていたりします。

このような売り方はバンドリングと呼ばれており、買い手はあれこれ悩まなくとも買ってくるだけで使用することができますし、売り手側はセット販売による客単価の向上を享受できます。

■敢えてのバラ売り、アンバンドリング

これに対して、あえてセットで売らずにバラバラに購入することができるようにすることをアンバンドリングと言います。

上の例では、PCを購入する際に必要なソフトウエアを選択(購入しないという選択もあり)できるようにする、車でも、タイヤを別売りにして自分の好きなタイヤを最初から購入することができるようにするといったイメージです。

消費者が、製品やサービスの内容を良く知っているような場合は、こういった売り方が喜ばれるかもしれませんね。

例えば、PCなどを購入した時に、山のように入っているプリインストールのソフトウエアって全部使っていますか?「使うものだけ選ぶから、使わないソフトウエアの分だけ安くしてよ。」という発想がこのアンバンドリングにあたります。

買い手のニーズに柔軟に対応できる売り方であるという事ができますね。

■アンバンドリングの活用例とビジネスでのメリット

アンバンドリングは、消費者の「選びたい」というニーズに応えるための柔軟な販売戦略です。そして選んだ結果、知らず知らずにバンドリングされた商品よりも客単価が上がっているといったこともありえます。

PCなどを買うならせっかくだったら、メモリは多いに越したことは無いですよね?このような心理が働けば、客単価向上に寄与するのです。

このアンバンドリングは、サブスクリプション型サービスやSaaSビジネスにおいて多く活用されています。

例えば、クラウドストレージサービスでは、ストレージ容量・共有機能・セキュリティ機能などを個別に選択して契約できるプランが増えています。

これにより、ユーザーは「自分に必要な機能だけを安く導入する」という合理的な選択が可能になります。(とはいえ、総額が安くなるとは言っていないのがミソです。)

なぜならば、企業側はアンバンドリングを導入することで、低価格志向のユーザー層の取り込みや、アップセル(上位機能の追加購入)を促進しやすくなるというメリットがあるためです。

■ アンバンドリングとバンドリングの使い分け

アンバンドリングとバンドリング。重要なのは、「どちらが優れているか」ではなく、ターゲットや戦略に応じて両者を使い分けることです。

例えば初心者ユーザーには手間のかからないバンドリングが好まれ、上級者やプロユーザーにはカスタマイズ性の高いアンバンドリングが好まれる傾向があります。

また、近年は「フリーミアム」型の戦略(基本機能は無料、追加機能は有料)もアンバンドリングの一種とみなせますね。(とはいえ、無料機能は徐々に満足できないあくまでおためし版で提供する企業が2025年時点においては増えていますが。)

■まんがの解説

上のまんがでは、スピーカーは気に入ったけれどアンプの性能が悪くてがっかりしたというエピソードを通じて、「セット販売(バンドリング)」のデメリットを表現しています。

もしアンプとスピーカーが別々に買えたら(アンバンドリング)、満足度は高かったはずです。(そして、思わず上位機種を選んでしまい(アップセルがうまくいき)、客単価も大きく上がったかもしれません。)

よくある質問(FAQ)

Q. アンバンドリングのデメリットは?

A. 選択肢が多くなりすぎると、ユーザーが混乱することがあります。また、購入手続きが煩雑になりやすい点もあります。

Q. バンドリングとアンバンドリング、どちらが利益につながる?

A. 商品や顧客層によって異なります。初心者にはバンドリング、上級者にはアンバンドリングが好まれる傾向があります。


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初出:2012/12/11
更新:2025/07/22