バンドリング_001
バンドリングとは、関係製品や関係サービスをワンセットとして販売する方法です。英語ではbundlingと表記されます。

例えば、カメラを購入した時に、一緒に写真用のプリンターやメモリーカード、印刷用のインク、写真の台紙などをセットで販売するようなイメージです。

このようにセットで販売されていれば、「カメラを買ったけど写真のプリントをするためには何をそろえればいいのか分からないよ…」というような人にとっては、このセットを購入するだけで写真の撮影からプリントまでできるので便利です。

さらに、「価格バンドリング」といって、いわゆる組み合わせ価格として単品で買う時よりも安く販売するといった事もよく行われます。

買い手側としては、セットで買えばそれだけで用が済むという便利さがありますし、売り手側としては、複数のモノを販売できるので客単価が上がるといった効果があります。
  • 売上を上げるためには
売上は客数×客単価に分解できます。そのため、客単価を上げると言うことは、売上アップのための即効性のある処方箋となります。

そして、客単価は1品単価×購買点数に分解できます。このバンドリングは、購買点数を増加させることができるので、客単価に、ひいては売上に効いてくると言うわけです。
  • セット販売は買い手側にも利点があります
セット販売は売り当て側の都合のように思われますが、買い手側にとってもメリットがあります。

というのは、1つ売るのも2つ売るのも販売にかかる手間は変わりませんので、たくさん売れればコスト削減につながります。

売り手に還元の意思があれば、長い目で見れば商品の価格が抑えられる事につながります。上で挙げた価格バンドリングは何も闇雲にやっているわけではなく、コストが抑えられるといった背景があって実施しているのです。

また、消費者にとっては必要な商品を探し回る手間が削減できますので、探索コストといった面でも安く済みます。

考え方は単なるセット販売ですが、上手く使えば売り手にとっても消費者にとっても有効な手法なのです。


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