インセンティブ_001
インセンティブとは、誘因の事です。この用語をビジネスの文脈で使うときには、特に、組織の構成員のやる気を高め、目標を達成させるために支払う報酬のことを指すときもあります。英語ではincentiveと表記されます。

例えば、営業を行うビジネスパーソンには、目標を達成したら、いわゆる歩合給や臨時ボーナスといった経済的なインセンティブが与えられたりします。この歩合給や臨時ボーナスをインセンティブという事もあります。

また、もっと広い誘因という意味で使われることも多いです。「○○のインセンティブが働く」という言葉が使われるときは、○○をする誘因が働き○○したくなるといった意味合いになります。

このまんがでは早く目的地に到着するという事によって報酬が増えるという条件が設定されているようです。

そして、早く着けば報酬が増えるという事がインセンティブになって、安全をないがしろにするような運転がなされているようです。

この例のようにインセンティブの設計次第によっては、従業員の行動も変容させますので、変な設計をしてしまうと逆効果になる危険性があるという点は覚えておく必要があります。

■インセンティブはお金だけではない

インセンティブと聞くとお金が思い浮かぶかも知れませんが、人間はそんなに単純なものではありません。

非金銭的なインセンティブとして以下のようなものが与えられたらどうでしょうか?

・職場での承認(頼られる事、尊重されること)
・昇進の機会
・勤務形態の柔軟化(フレックスなど)
・福利厚生など

どれも収入には繋がらないかも知れませんが、嬉しいですよね。そして、嬉しさが企業への帰属意識(つまりロイヤルティ従業員満足)につながってくるのです。

そのため、給与水準でライバル企業に劣後するケースであっても、これらの非金銭的インセンティブを人材確保に活かすのはとても良い考えだったりシます。