GRPとは、広告の接触回数の指標の一つで、テレビなどのCMで一定期間の視聴率を合計したものを言います。Gross Rating Pointを略した言葉で、延べ視聴率とも言います。
このGRPは広告がどれだけ視聴者に到達したかを示す「到達率」と、何回到達したかの頻度を表す「到達頻度」を掛け合わせた値で示されます。
例えば、視聴率10%のテレビ番組に3回広告を出した場合のGRPは
10×3=30GPR
となります。
広告主がプロモーションミックスの一環で、マス媒体の広告では800GRPを実現したいと考えた場合、このGRPという考え方を使って、800GRPを獲得するまで広告を出稿する事となります。
この800GRPを実現させようとした場合、様々な考え方を採る事ができます。例えば、高視聴率の番組に少ない回数だけ広告を出すか、低視聴率の番組でも、多数回広告を出すかを決めるような事です。
そして、今までの説明でお気づきだと思いますが、TV局側が視聴率を高めたがるのもこのような指標があるためなのです。
例えば、上の例のように800GRPという広告の依頼が来た場合を考えてみます。視聴率20%の番組であれば、40回の広告で依頼をクリアーすることができますが、視聴率10%の番組であれば80回の広告放映が必要となってしまいます。
一日に広告を放映する事ができる時間は限られていますし、広告一本当たりの時間も基本的に決まっているので、視聴率が下がるとその分、消化できるGRPの量は少なくなってしまうのです。
- ターゲットを絞って対応しましょう
このGRPですが、数字だけを追いかけて闇雲に広報をしても効果は出にくくなります。
300GRPを狙う、つまり述べ300%の視聴率を狙っていくと言ったことを考えても、テレビを見ている層の属性は売りたい商品やサービスのターゲットと合っているでしょうか。
逆に言えば、先に自社のターゲットを明確にしておかないと広告の効果が出にくくなりますし、効果測定も難しくなります。
また、テレビ広告となると、少なくとも一つの都道府県単位を狙うこととなるため、商売としても、ある程度の規模感がないと成果を上げるのが難しくなります。
さらに都道府県民を狙うといったターゲッティングでは漠然としすぎているため、実際に広告が届いたのは300GRPかもしれませんが、その中のターゲットは10分の1しかいないかもしれません。
このあたりもシビアに見ながら費用対効果を確認していく必要があるでしょう。
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