ローコストオペレーションとは人件費やその他の費用を抑制して低いコストで事業を運営することを言います。
英語で表記すると(Low Cost Operation)といった風に表記されます。文字通り、low cost(低いコスト)でoperation(運営する)といった感じです。
但し、ココで大切なのは、人件費のみが抑制の対象ではなく、その他の費用も含めて総合的に抑制するという事です。
■人件費を減らすだけではない
ローコストオペレーションを目指すからと言って、やみくもに少人数での事業運営を行ったとしても、商品の補充が間に合わなくて機会ロスを発生させたり、お客様へのサービス水準が低下して優良顧客の離反を招いたりするとかえって損してしまいます。
費用がかかっても、必要なところにはしっかりと対応を行い、そのうえで全体的にはローコストで運営するというバランス感覚が大切です。
■どこを減らすか
例えば、仕入業務を効果的に行うことで仕入れ数量がまとまって価格交渉力が生まれたとします。また、商品のロスを最小限にし、無駄なく販売するようにします。
その場合、結果として売上原価の削減につながります。
このほかにも無駄なものはないかを真摯に考えることでローコストオペレーションが実現します。
ローコストオペレーションのために、このシステムを入れましょう!うちの1か月分の粗利額と同じだけの投資になってしまいますが、その後の業務がとても楽になります。
あら、業務が楽になるなんていいわね。楽するのは正義よ。と言っても、人件費の削減分と投資額を冷静に比較しないとね。
とっても真面目ですね。
ローコスオペレーションはみんな志向するけど、実現するためには冷静さが必要なのよ。
■人件費を減らすなら
ローコストオペレーションはどうしても、人件費の削減といったところに目が行きがちです。
もちろん人件費は企業の費用の中で大きな部分を占めるため、ここに手を付けないわけにはいきません。
しかし、人件費を削減するために働く人にしわ寄せがいくようなことがあってはなりません。
我が国は人口減社会となっているため、働き手が継続的に減少していきます。そのため、短期的なローコストオペレーションのために、働き手にしわ寄せが行ってしまい、従業員の離反を招くようなことになると、極めて高くつきます。
そのため、働く人にしわ寄せがいかないように人件費削減をする方策を見ていきます。
ポイントは、現場の頑張りではなく、頑張らなくても成果を上げる仕組みを作ることです。
まずは、無人レジの導入など、現在の技術ならば導入できる抜本的な省力化の方法があります。
このような設備投資はトータルのコスト削減になるか否かの兼ね合いが重要ですが、トータルコストの削減になるならば設備投資に踏み切るのも手です。
また、不要な現場対応をなるべく削減することも重要です。需要を見ながら価格を機動的に変化させるなどと言って、毎日のように価格変更の指示を出すなんてことをやっていたら、業務量が膨大になってしまい、おそらく価格変更の効果よりもコストの方が高くなってしまいます。
(HIGH LOW戦略ではなくEDLP戦略を指向した方がよいと考える場合は、このような根拠が言われます)
(HIGH LOW戦略ではなくEDLP戦略を指向した方がよいと考える場合は、このような根拠が言われます)
どうしても人件費は固定費的な感覚となるので、働かせなければ損だとばかりに、無駄な作業を作り出しているような組織もありますが、これは大きな誤りです。
そのようなことをしてしまうと、いざといったときに柔軟な対応をする余力がなくなってしまいますし、長い目で見た人員の最適化も不可能となってしまいます。
このまんがのように、接客といった必要なコストをかけずにやみくもに少人数で運営をすると、顧客が離れてしまいます。
売上原価
廃棄ロス
キャンペーン記事:経営マンガマラソン
事業を営むのに必要な情報姉妹サイトとして開業や創業、事業経営に大切な情報をコンサル目線でまとめてみました。