耐久財_001
耐久財とはある財を耐久性で分類した時に、度重なる使用に耐える有形財の事を言います。耐用年数という基準では1年以上の耐用年数を持つ物品です。耐久消費財などといった言葉がありますが、耐久財=耐久消費財でないところに注意が必要です。

この耐久財は財の耐久性に着目した分類です。このほかには、消費するか否かで生産財と消費財に分類したりします。

例えば、家具や自動車、家電製品などがこの耐久財に該当します。

買える場所で考えると小さなスーパーマーケットで売っていない商品といったイメージになります。(家具や家電、車は小さなスーパーには売っていませんよね?)

また、商品の分類としては買回品や専門品に位置づけられることが多くなります。


onnanoko_bustup
この什器は長く使えるわねぇ。耐久力抜群って言っていた営業さんの言葉は本当だったのね。

hiyoko
こっちの万年筆も長く使えるわよ。何でも大正時代から使われているらしいって、岐阜の実家の工場で言っていたから。

onnanoko_bustup
長持ちして長く使えるのが耐久財って言うらしいんだけど、身の回りには結構耐久財があるのね・


■消費財か生産財かはこの分類とは別の軸です。

よく●●財というと、生産財や消費財と言った言葉も出てきます。

この二つの財は、なんとなく、生産財は耐久財のような気がしますよね。

また、消費財は消費してしまうと言ったことから、非耐久財のような気がします。

しかし、これらの消費するか否かの分類と耐久財かどうかの分類は別のものです。そのため、組み合わせとしては4種類考えることが可能です。

1.耐久財で生産財
耐久性のある生産財といった事から、重機や什器が考えられます。どちらも製品やサービスを生産するのに使えるといった意味で、生産財。耐久性があると言った意味で耐久財となります。

2.耐久財で消費財
耐久性のある消費財ということから、自家用車などが考えられます、耐久性があってずっと乗れますが、消費財です。この意味から耐久消費財と言うことができます。

3.非耐久財で生産財
耐久性のない生産財と言うことで、これは生産に使うための針や糸などが該当します。

4.非耐久財で消費財
耐久性のない消費財と言うことで、食料品などが該当します。食品は基本的にすぐに食べてしまいますからね。

ただし、食料品を料理の素材などに使うならばそれは生産財となりますのでs注意が必要です。

■耐久財を売るためには

消費財であっても、生産財であっても耐久財は非耐久財と比較して次のような特徴があります。

まず、耐久財は非耐久財と比較してそんなにたくさん売れません。なかなか壊れなくて長く使えるというのが耐久財の定義ですから、これはそのまま納得がいくと思います。

また、耐久財の一個当たりの価格は高くなります。

このことから、耐久財を販売するためには人的販売でしっかりと製品の魅力を伝えながら販売するといったアプローチを取られることが多くなります。

また、耐久財は長期間使用されることが前提となるため、有償で提供するにしても、無性にするにしてもアフターサービスの体制を整えておくことが重要となってきます。



解説で出てきた用語・関連用語
消費財
生産財
買回品
専門品
非耐久財

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