ディスカウントストア_001
ディスカウントストアとは、日用品や衣料品、家電製品、加工食品などを常に低価格で販売する安売り店のことを言います。ディスカウントストア(Discount Store) DSと表記されることもあります。

広告の目玉商品のみが安いといったイメージではなく常に色々なモノが安いといったEDLPのイメージです。また、肉、魚、野菜といった生鮮三品は通常は取り扱っていません。

■ローコストオペレーションを武器に拡大しました

ディスカウントストアは低価格販売を実現するために、安価に仕入れるために大量に仕入れ売り切る、徹底したローコストオペレーション、薄利多売を志向するといった運営を行っています。

ディスカウントストアはアメリカで1950年代に登場した食品以外を低価格で大量販売するという業態からはじまり、1960年代に急成長しました。 

最近では、取扱商品カテゴリーを絞り込むタイプのディスカウントストアなども存在しており、(家具に特化したり、おもちゃに特化したりというイメージです)ディスカウントストアも多様化しています。 

■ローコストオペレーションを実現するために

ディスカウントストアは、広い土地に一定の店構えで大量出店するすると言った業態です。

一定の店構えを取ることで店舗の設計費用などを圧縮します。

また、ディスカウントストアにいったことがある方は気がついたと思いますが、天井など見えない部分は鉄骨むき出しであったりと、お客様のお買い物に関係の薄いと考えられる部分は徹底的にコスト削減をしています。

また、接客も人的販売でみっちり商品の魅力を伝えるといった感じではなく、POP広告などを用いながらローコストで運営するといった事が徹底されています。

また仕入れなども、中間の卸売業を経由せずにメーカーから直接買い付ける、現金買い付けで仕入れ先に値引きを要求する(仕入れ先側もすぐに現金が手に入るので双方にメリットのある取引ではあります)、大量仕入れを行うなどの工夫がなされています。

■だんだん差別化を志向して

ただ、このようなディスカウントストアですが、はやってくるとだんだん店構えや商品の品質が良くなってきたりします。

小売りの輪理論といった理論があるのですが、ローコストオペレーションで広がったお店は、競合が生まれやすいのです。

そのため、競合に対抗するために高付加価値路線に舵を切ると言った経営判断が行われやすく、その結果、什器や備品、接客態度などが改善されます。

競合に対抗するために良いサービスをよい商品をというのは、とても正論ですし経営理論は競合他社と差別化することが重要であるといったことを、手を替え品を替え言うので、この差別化、高付加価値化の方向はとても選ばれやすい方策なのです。

しかし、この施策はディスカウントストアの『安い!』といった最大の武器を打ち消す方向に向かうため、次の革新的に安い業態の台頭を招くとされています。

ディスカウントストアの一番の価値をもし顧客へ『安いモノ』を提供するとおいていればこのようにはならないのですが、『安くて良いモノ』をといった経営理念を掲げるケースが多いため、はやったディスカウントストアはそのうち安くなくなるといった理論が出ているのです。

■現代のディスカウントストアとネット通販

ディスカウントストアとネット通販は競合が進みつつあります。ただ、ディスカウントストアにはネット販売にはない実店舗を持っていることにより、体験と即時入手性という強みを持っているため再評価されています。

例えば、ドン・キホーテなどのお店は、お客様が宝探しのような感覚で商品を探せるという体験型とかエンタメ型の価値があります。

動線の設計や陳列方法など工夫をこらして、掘り出し物を探す楽しみを提供しているのです。

また、お店でまとめて買ったり、すぐに持って買えることができるというのも実店舗の強みだったりします。

これらは、ネット通販では難しい価値提供だったりします。特にすぐに持って帰ることはできませんし、どうしても送料が掛かったりしてしまいます。

このように、ディスカウントストアはネットショップと直接の値段勝負を避けて、楽しさとか、即時性、限定性(ここでしか売っていないなど)で勝負していくという傾向があるのです。
生鮮三品

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