エンド陳列とは、ゴンドラの両端に商品を陳列する事を言います。ゴンドラの端っこはゴンドラの最後→ゴンドラエンドと呼ばれており、そのゴンドラエンドに陳列することからエンド陳列と言われています。
エンド陳列とワザワザ名前を付けているくらいですので、ゴンドラエンドへの陳列は特別な目的を持っています。
■目立たせることができます
スーパーマーケットやコンビニで目にすると思いますが、ゴンドラエンドに季節感のある商品や新商品等のインパクトのある目を引く商品がたくさん陳列されていますよね?
例えば、スーパーマーケットに行ったとき、ゴンドラエンドに「楽しい秋の行楽」みたいなPOP広告がつけられていて、お弁当に関連するような商品(炊き込みご飯の素やお弁当箱)などが集められていたとします。
この陳列の目的は、秋という季節感を演出して、販売の促進につなげようとすることなのですが、客単価の向上にもつながります。
これは、商品を通常の場所に置いておくよりも、ついで買いを誘発することができるためです。
春のパンダフェアーやるわよ。パンダくん。棚のエンドに集合!
はーい。でも、なんでエンドでやるんです?それに、お店で勝手にフェアをやったってお客様が僕をほしがらないと意味がないんじゃないんですか?
それはね、エンド陳列はお客様の目を引きやすいからよ。あと、お客様全員が買うものを決めてウチに来るわけじゃないので、お店の中のプロモーションが重要なのよ。
■お客様は目的を持っているとは限らない
お客様が目的を持ってお買い物に来ていれば、ついで買い誘発することがあまりできません。(このことから、節約術などでは買い物リストを作りましょうと紹介されるのです。)
しかし一般的なお客様は買い物リストなど持っていません。来店後に何を買うかを決めるので、店舗内での訴求が効果を生みますし、重要なのです。
このことから、お店の中でどのように陳列するかが重要となるのです。
エンド陳列は、この観点に立ったときに商品に対して注目を集めることができるといった陳列方法なのです。
注目を集めて、商品の魅力をより強く演出し、魅力をPOP広告や陳列方法を活用して伝達します。
その結果、顧客が衝動的に購入する事を狙っているのです。
■新鮮さが重要です
新鮮さと言っても別に取れたての魚を陳列する訳ではありません。エンド陳列の鮮度が重要であると言った意味で、定期的に目新しいモノを陳列することの重要性を示しています。
この意味で季節の商品を訴求するのは、季節の流れである程度自動的に変わりますし、注目を集めるのにもテーマ性が高いのでおすすめです。
このように、お店の中も季節感を演出することができ、客単価も向上するといった事から、このエンド陳列はとても重要な陳列方法なのです。
事業を営むのに必要な情報姉妹サイトとして開業や創業、事業経営に大切な情報をコンサル目線でまとめてみました。