フォロワーシップ_001
フォロワーシップとは、リーダーを補佐するフォロワーの力のことで、「貢献力」と「批判力」が主な構成要素です。

このフォロワーシップが高い状態であれば、フォロワーは組織の目標に従って「貢献」しようとしますし、組織にとってより良い結果がもたらされるように正当な「批判」を行う事が期待できます。

■大切なのはリーダーシップだけではない

よくリーダーシップという言葉は聞きますが、リーダーを補佐するフォロワーについても、組織が目的を達成するためには大切なのです。

例えば、リーダーが打ち出した方針に対して、その方針が達成できるように誠実に貢献するといった事は非常に大切です。

また、逆にリーダーが出した方針と言えども、組織にとってより望ましい結果を得られるような意見があれば、正当な批判として、その意見を述べるべきなのです。 

このような、部下がいる組織は非常に生産性が高くなりそうですよね。リーダーシップも大切ですが、リーダーに従うフォロワーも大切であるというわけです。

■フォロワーシップの具体的な行動例

さて、このような大切な能力の一つであるフォロワーシップですが、具体的にはどのような行動になるでしょうか?ちょっとリスト化してみます。
  • 誠実な貢献力
リーダーの方針に沿って、自発的にタスクを引き受ける事。貢献意欲がとても重要になってきます。
  • 建設的な批判
貢献が重要とはいえ、進行中の施策に改善案を出し、議論を活性化するといった建設的な批判能力も重要です。そうでないと、リーダーだけが意思決定を担うことになってしまいますので。
  • 情報共有
そして、チームで何かをやっていると知識が蓄積されていきますが、その知識を文書化するなど見えるようにして、チームのメンバー全体で参照できるようにする事も重要な貢献です。
  • フォローアップ
実際に割り振られた仕事の進捗を定期的に報告して、リーダーの判断を支援する事も重要です。仕事を抱え込んで報告もしてこないような行動を取る人とは上手く働けないですよね?

■フォロワーシップがもたらす3つのメリット

このようなフォロワーシップは組織などに大きな利点をもたらしてくれます。よいフォロワーシップを持つ人は目立たないけど隠れた名プレーヤーなのですね。
  1. 組織生産性の向上
    リーダーとフォロワーが協調し、無駄のない意思決定や行動を実現します。結果として組織全体の生産性が顕著に向上します。
  2. リスクの早期検知
    健全な批判力により、問題点や課題を迅速に共有・修正が可能です。現場で実行してみて初めて見える問題といったものをすぐリーダーに共有することで修正が可能となるため、いよいよ状況が不味くなる前に修正が可能となるケースが増えます。
  3. エンゲージメント強化
    何より、組織メンバーの貢献実感が生まれてきます。その結果メンバーのモチベーションと定着率が向上します。

■よくある質問:フォロワーシップ編

Q1: リーダーシップとの違いは何ですか?
A: リーダーシップが「方向性の提示」だとすれば、フォロワーシップは「その方向を実現・改善する力」です。
どちらが優れているか、ではなく両方とも重要な能力なので大切にする必要があります。
Q2: フォロワーシップはどう育成すればよい?
A: 1on1 やワークショップを通じて、貢献・批判のロールプレイを繰り返し実践すると効果的です。
また何より、組織文化として見えにくい貢献をする人を尊重し評価することが重要になります。エース級の従業員がいたとして、その人が動きやすいように支援しているフォロワーシップを持った従業員も同じように評価すると良いでしょう。