無借金経営_001
無借金経営とは、銀行や金融市場から負債として資金調達を行わない経営のことを言います。とはいえ、貸借対照表上の負債が一切計上されないという無負債経営ではない事に注意が必要です。

この無負債経営を目指そうとしても、商品を仕入れ必ず現金でその場で払わないと「買掛金」が発生しますし、従業員を雇って源泉徴収を行えば「預り金」が発生します。そのほかにも、借金をしていると自覚がないような負債は結構頻繁に発生します。

というわけで無負債経営はほぼ不可能なのです。

しかし、銀行や金融市場から資金調達を行わないという事は可能であり、このような状態を無借金経営と言います。

この無借金経営は、財務の健全性の面からは非常に優れています。但し、無借金経営の企業が収益性やコスト面で優れているかと言えば必ずしもそうではありません。

例えば、手持ちの現金が不足しており投資できませんが、投資額に対して5%の収益性が見込める案件があったとします。

財務が健全であることから、銀行は2%の利息でお金を貸してくれると言っています。この場合、お金を借りて投資した方が全体としては高い収益をあげられますよね。

また、一般に株主資本コスト負債コストを比較すると、負債コストの方が低くなると言われています。
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