収穫逓増_001
収穫逓増の法則とは、生産要素を追加で投入する時に、効率が良くなって投入一単位当たりの収穫がだんだん増えていくことを言います。収穫逓減の法則の逆の現象ですね。

この収穫逓増に従えば、規模を大きくすれば大きくするほど効率が良くなるわけですから、一番大きな市場シェアを握った企業が非常に有利になります。規模の経済が際限なく効いてくるイメージです。

昔は、収穫逓減の法則が非常にポピュラーでした。畑を開墾するような場合には、普通は肥沃で日当たりが良いなどの、条件が良い場所から順番に開墾しますよね。

そうであるならば、次の人の努力が生み出す成果は、最初の人に比べて少なくなってしまいます。そしてこのようなことを収穫逓減と言います。

では逆に収穫逓増はどのようなケースでしょうか?メトカーフの法則のように、使っている人が増えれば増えるほど、成果が上がっていくような場合が考えられます。

例えば、電話を製造する事を考えてみたいと思います。電話の製造に投入する努力は最初の一つ目でも、100万ケ製造した後の一つであってもそれほど変わりません。しかし、最初の一つの電話は、何の役にも立ちませんが、100万ケ製造した後の電話は非常に有効なモノとなります。