CIコーポレートアイデンティティ_001
CIとはコーポレートアイデンティティの事で、企業の存在する理由や自社の提供する価値などを明らかにして、自社の経営理念を社内外に知ってもらうような活動の事を言います。

自社の存在理由や自社の提供する価値を明確化するためには、経営理念事業ドメインの明確化が必要となってきます。そのうえで、社内外に自社の存在する意義を発信していくのです。

■CIの考え方(順番)

例えば、自分が誰だかわかっていない人は自己紹介をうまくすることはできませんよね?その逆で、自分がどのような人間かよく分かっていればうまく自己紹介を行うことができますよね。そのため、先ずは自社の現状を認識して目指す姿を明確にする必要があります。

このように、明確になった目指す姿に向けて意識を変えることをMI(mind identity)と言います。

そして、目指す方向に向けて意識を変えたならば行動も変えていくことが大切です。この行動を変えることをBI(behavioral identity)と言います。

これは、「自分は野菜を食べるのが好きな健康志向な人間です」などと思っていたとしても、行動が伴わずジャンクフードばかり食べている姿を見られたら意味がないという例を挙げればなんとなく納得してもらえると思います。

そして、行動も変えたならばそれを発信していく必要があります。会社のマークとかロゴなどで統一したイメージを視覚情報として発信するといった、VI(visual identity)と言われる行動です。

■よくある微妙なCIとあるべき姿

とはいえ、実際にはCIと言いつつ、会社のロゴやマークを変えてそれで満足しまうようなケースも多いと言われています。(これだとVIしかやっていないですよね?)

それではCI活動としてはイマイチです。CIは単に企業の内向きな理念表明だけではなく、社内の意識統一や対外的なブランディング活動とも深く関係しているのです。
  
たとえば、インナーブランディング(社員への理念浸透)とアウターブランディング(社外への発信)を両立させる上で、CIはその『軸』として重要な役割を果たします。

こうしたCIが、言葉だけで終わらず行動やデザインに反映されることで、初めて企業の信頼形成につながるのです。

そのため、CIはブランドロゴの変更だけではないのです。2025年6月に本サイト「まんがで気軽に経営用語」はリブートしましたが、単にリブートしたと表明し、ファビコンを変更しただけでなく、
  • 理念(MI):実務に即した用語集とする
  • BI:行動としての大幅な実務に即した追記
  • VI:ビジュアル面としてのファビコンなどの変更や統一キャラクターの訴求
といった感じで取り組んでいます。


このまんがは、購買は健康志向であるというメッセージを発信したいようです。そして、その一環としてロゴマークを変えて、行動も変えて(変えさせて?)います。

ただ、このまんがのCIなんとなく上からの押しつけ感が強いのであんまりうまくいきそうにない感じがしますね。

■CIとブランディングの違い

CIは企業自身が「自分でどんな会社であるか」を決めることです。内部からの定義といったイメージでしょうか。

これに対してよく似た言葉のブランディングは「周囲からどう見られたいか」を考えて、それを浸透させるための稼働です。その意味で外部志向の考え方なのです。

言い換えれば、CIが企業の理念を明確に確立する行動ならば、ブランディングはその理念を外部に周知するための行動ということができます。

例えば、学生さんが自分自身をよく知って、自分の考え方を明確に確立するのがCIです。自分を見つめ直した結果「社交的で他人と関わるのが好き」とわかったようなイメージですね。(この例からもマークを作るのがCIではない事を感じてもらえると思います。)

これに対して、友人に「頼れる人」と感じてもらえるように振る舞うのがブランディングなのです。


この例のように、まずは「汝自身をしれ」ではないですが、自社をよく知っていないとブランディングの方向性を失ってしまうため、CIは重要なのです。