
デフレとは、デフレーション(deflation)の略で、全体的な物価水準が継続的に下落する事を指します。インフレとは逆に、物価が下がるのですね。
それでは、このデフレはどのような時に発生するのでしょうか?
例えば、景気が悪くなって、皆がモノを欲しがらない場合には物価が下がりそうですよね。売り手側は値段を下げてでも売りたいわけですが、値段を下げてもなかなか買い手が現れなければどんどん値段が下がっていきます。
これは需要が供給に比べて少ない状態であるという事ができます。この状態が続くと、デフレスパイラルという状況に陥り不景気まっしぐらになってしまいます。
これは、
(1)モノが売れないから値下げする
(2)企業の業績が悪化する
(3)家計の所得が下がる
(4)モノが売れなくなる((1)に戻る)
といった悪循環が発生するという事です。
このようなときには、政府部門が需要を増やすための方策を採るのが一般的です。例えば、減税を行う。金融緩和を行う、政府の支出を増やす(公共事業というやつですね。)などの方法です。
デフレの状況は、現在持っているお金の価値が上がっていきます。そのため銀行預金で金利が全然つかないとしても実質的にはお金が増えている状態になります。(100円で飲み物を買っていたのに、90円で買えるようになったらお金の価値は上がっていますよね。)
但し、逆に借金をしている人は実質的に借金の負担が増えてしまいます。そして、世の中にはお金を借りている人は多いのです。(住宅ローンもありますし、企業では他人資本として外部からお金を調達することは一般的です。)
このまんがでは、お給料の手取りは下がっているのに生活はそんなに苦しくなっていないと言っています。
これは、手取りが減るよりも大きく物価が下がっているためだと考えられます。
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