希望小売価格_001
希望小売価格とはメーカ側が決定した販売価格の事です。但し、この決定は強制ではなくあくまでメーカが「希望」する価格であるという建前です。(強制することは独占禁止法で禁止されています。)

例えば、流通のコストが著しく高いような場所(富士山の山頂など)では、希望小売価格よりも高く販売されているケースもあります。

また、スーパーなどでは、逆に希望小売価格よりも安く販売されている場合も多くあります。

例えば、スーパーなどで、希望小売価格200円とついているカップめんが100円で販売されているようなケースを見たことがあると思います。この場合は希望小売価格が無視されているケースです。

というか、このように希望小売価格よりも安く販売されていることが最近では非常に多くみられると思います。このことから、メーカ側が希望小売価格を設定せず、オープン価格とするケースも多く見られます。

このまんがでは、メガネ君がメガネを希望小売価格よりも8割も安く変えたと喜んでいます。でも、買ったお店はいつも割引販売をしているお店らしいので、なんだか希望小売価格はそもそも守られていないような気がします。

このように、販売した実績がないような価格を提示してそこから○割引といった表示を行う事は二重価格の中でも不正な二重価格に該当する可能性があるかもしれません。 

■希望価格価格とオープン価格の違い

希望小売価格はこれぐらいの価格で売ってほしいというメーカー側からの目安の値段になります。

他方で、オープン価格はお店側が自由に値段をつけて良いとするものです。

どちらも本質的には需要と供給の法則で価格は変わりますが、かつてはメーカー側が一方的に値段を希望小売価格として決めていました。

■定価を巡ってのダイエー松下戦争

有名なエピソードとしてはかつての松下(元パナソニック)が以下のように考えて定価販売を推し進めていました。

松下:適切な値段で売る事でメーカーも小売も適正利潤を上げることができ、その結果社会の繁栄につながる

これに対して、ダイエーは価格破壊を標榜し、

ダイエー:いくらで売ろうが小売店の勝手である

としてプライベートブランドのテレビまで投入して対立を深めたという「ダイエー松下戦争」です。

事の顛末はWiki「ダイエー・松下戦争」を参照

■現代における希望小売価格の位置づけ

希望小売価格を定価として値段をメーカーが決めることは現在は独占禁止法違反となるので、メーカー側はあくまで「希望」小売価格としています。

また、現在はネット販売など価格比較が極めて容易になったためメーカー側が価格を統制することは極めて難しくなっています。

そのため、昨今では希望小売価格を出さないと行ったケースも増えているのです。

関連用語
建値制