モラルハザード_001
モラルハザードとは、危険を回避する手段を用意する事によって逆に払うべき注意を払わなくなり、かえって事故の発生確率が上がってしまう事を言います。

例えば、火事を恐れて、火の元に非常に気を付けていた人がいたとします。この人は心配を解消するために、火災保険に入ったとします。

その結果、心配は解消して以前ほどは火の元に気を付けなくなってしまいました。

このように、問題を起こしても大丈夫といった安心感から払うべき注意を払わなくなることを言います。

このまんがでは、男子生徒が非常に火の元に気を付けています。しかし、火災保険に入った途端、以前ほどは気を付けなくなってしまいました。

このような現象をモラルハザードと言います。 

■モラルハザードが問題になるとき

モラルハザードは保険だけではなく、金融分野などでも深刻な影響を与えることがあります。

例えば、とある企業の経営陣が親会社から「必ず救済するよ」と言い含められて経営していたらどうでしょうか?そして、成果に応じてインセンティブが受け取れるとしたら。

その場合、経営人はモラル的にどうかは別として、リスクを最大限取って利益を最大化することを狙うのが合理的な動きとなります。

そして、金融分野で銀行を必ず最後は救済すると政府が言った場合、同じことが起こります。金融分野ではリスクとリターンは相関するのが原則ですから、最大限のリターン(利益)を挙げたければ、思い切ってリスクを取ることとなります。

何しろ、政府から必ず救済されると言われているわけですから、極めて合理的な動きとなるわけです。

と、明らかに倫理的にアウトな行動ですよね。でも、こういったことがあればモラルハザードが起こりやすくなってしまうのです。

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