長期経営計画_001
長期経営計画とは5年から10年程度の長期間の計画であり、持続的な成長を図るための企業のあるべき姿を提示するものです。

この長期経営計画は短期経営計画や中期経営計画などに比べ定性的な目標が多くなります。例えば、自社の方向性、技術開発の方針、組織形態、事業ドメインなど数字で測れない目標です。

企業は、この長期経営計画を立てる事により、進むべき方向を示すことができます。そのため、目先の環境変化に惑わされない芯の通った経営を実現できるといったメリットがあります。

例えば、現在中部地方を拠点に活動している企業があるとします。この企業の長期経営計画に、「関東地方の顧客に新技術で価値を提供する」という事が、明記されていると考えてみてください。

その場合、短期間の収益性は多少犠牲にしてでも、関東地方に進出するために技術開発、市場開拓を行うといった行動を自信を持って行う事ができますね。

逆にこのような計画がないと、収益性が上がらないという理由によって撤退といった意思決定が行われるかもしれません。

この関東進出が良いか悪いかは別としても、長期的な方向性を明確に示すことにより実現の可能性は高まると考えられます。

但し、外部環境の変化が急すぎて、長期的な見通しを立てにくいと言われることもあり、この長期経営計画を立てない企業も存在しています。

この辺は考え方の差ですね。

このまんがでは、メガネ君が長期的な目標を立てて日々の練習に取り組んでいると言っています。その結果、最初のコマで先生が言っているように、演奏技術が非常に高くなっています。

このように、長期経営計画を立てることによってたてた目標に近づくことができるのです。 

■長期経営計画の立てかた

長期経営計画はまずはどんな会社を長期的に作りたいかが重要になります。経営理念とか企業の中核的な価値観に合致する方向性を考えます。

長期的な計画ですから、長いスパンでの計画になります。そして、長いスパンをかけた計画ですから企業の究極の姿を念頭に置いた計画になっていく必要があるのです。

技術的には、外部環境を分析し、企業の経営資源を列記し、目標を立てていくといった流れになりますが、あまり具体的な計画に落とし込まない場合が多いです。

というか、長期経営計画になると不確実性が極めて高いため、具体的な計画に落とし込むと逆に使い物にならないことも多くあります。

そのため、実務的には短期経営計画と中期経営計画はそこそこ具体的に作りますが、長期経営計画は企業の長期方針ぐらいでふわふわしたものになりがちなのです。

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