組織慣性とは、組織には組織はそのままでいようとする力が働くという事です。言い換えると、組織を変革しようとした際に様々な阻害要因が現れるという事です。
通常は組織慣性の力は良い方向に働くとされています(意外ですか?)。これは、慣性力の高い組織はアウトプットは安定しており、生産性も高いためです。
しっかりとした組織の昔ながらの大企業のイメージですよね。これは外部環境が安定的な場合、大きなメリットになります。
しかし、ひとたび外部環境が変化して、今までのやり方を変える必要が出てくると、この組織慣性は悪い方向に働きます。
組織を外部の環境に適合させないと、たちまち競争に敗れてしまいます。しかし歴史ある組織ではなかなか変革を行う事が大変なことになるのです。喩えて言うと、重い船(大きな組織)ほど方向転換が大変という事です。
もしあなたが環境の変化に対応するために組織を変革しようとしたら、「昔からこのやり方でうまくやってきた。」といった言葉や、今のやり方が既得権益になっているため、既得権を持っている人からの妨害、「現状に最適化されている今の組織を変える理由が見当たらない。」といった言葉を聞くかもしれません。
また、現状のアウトプットを出すために莫大なコストをかけているのかもしれません。その場合、かけたコストが意思決定を縛っているのかもしれないです。(サンクコストの呪縛)
こういった変革に対抗する力を組織慣性というのです。
このまんがでは、学園祭の改革案を会議にかけたようですが、様々な抵抗にあってあえなく失敗したようです。なかなか、変革するという事は難しいのですね。
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