フールプルーフ(fool proof)とは、誤った操作を行っても危険を招かないように、誰にとっても安全にすることを言います。安全対策を施しておくイメージになりますね。
■プルーフとは「防」といった意味
フールプルーフのプルーフは防水加工のウォータープルーフのプルーフと同じ言葉です。
ウォータープルーフは、防水ですので、簡単に直訳すると「防愚か者」といったところでしょうか?
愚かな操作をしても耐えられる。といったイメージです。
■考えられない無茶をする人がいます
例えば、開けっ放しで電子レンジが動いたら危ないですよね?そのため、通常の電子レンジはドアが開くと止まるようになっています。
また、洗濯機で脱水をするときにふたが開いていたら危ないですよね?洗濯物が高速で手に巻き付いたりしたら、けがをしますし、子供が中に入って遊んだりしたらとても大変な事になります。
そのため、ふたが開いた状態で洗濯機の脱水機能を使う事は出来なくなっているはずです。
■そもそもミスが起こらない設計をします
これらの事は、「○○すると危ないので、気をつけて使ってください」でもある程度は防ぐことができます。
しかし、使い方をよくわからない人が誤った使い方をする危険性は否定できません。
また、例えば、子供が簡単に操作できるところに、キッチンのコンロの火をつけるスイッチを設置したら、危ないですよね。
また、例えば、子供が簡単に操作できるところに、キッチンのコンロの火をつけるスイッチを設置したら、危ないですよね。
そのため、誤った使い方をしても安全が害されないようにする。そもそも誤った使い方ができないようにするといった発想がフールプルーフなのです。
人間は間違える事があるという当たり前の事を設計に織り込むという事ですね。
このように、危ないことができないようにしておくといった考え方がフールプルーフです。
なんか、僕の持っている小判がすごく苦いって苦情が入ったよ!
あら、こどもが間違って食べちゃったらいけないから、とっても苦ーい味のつく薬草で煮込んでいるんだけど。でも、よかれと思ってやっているのに苦情なんて変ね。こどもがまちがって食べちゃいけないモノを食べないようにするってフールプルーフなんだけど。
でも良かったわ。苦くしておいて。間違って食べちゃう子が出なかったなら苦情なんてぜんぜん平気よ。
いや、大人の人からの苦情なんだよね。食べようとしたら苦かったって…
…まあ、食べ物じゃないから、食べられなくしたと思ってもらうしかないわね。
■危ない事ができるような設計はしない
上の会話では食べ物ではないものを食べることができないようにわざと味をつけているといっています。このように、危ないことができないようにしておくといった考え方がフールプルーフです。
このまんがでは、雨漏りする建物の中でパソコンを使うといった、通常では考えられない状況で使用しています。しかし、特に先生が感電するといった事故は起こっていません。このように、愚かな使い方をしても、事故が発生せず、安全が確保されるといった事をフールプルーフと言います。
アプリケーションの方はフリーズしてデータが失われてしまったようですが、そちらは仕様なので仕方ないそうです。
関連用語
フェールソフト
フェールセーフ
フォールトトレランス
事業を営むのに必要な情報姉妹サイトとして開業や創業、事業経営に大切な情報をコンサル目線でまとめてみました。