地域ブランドとは、消費者や生活者が認識する地域イメージ全てのことを言います。
狭義で使うときは、例えば「佐野ラーメン」「那須牛」「栃木のとちおとめ」「日光」といった風に、特定の観光地や商品に結びつき、いわゆるブランド名となります。
これに対して広い意味で地域ブランドと使うときには、その地域全体の付加価値を高めるようなイメージも含みます。
地域全体の付加価値を高めるイメージとして、栃木県の日光を例に考えてみます。日光は「世界遺産である日光東照宮に代表されるような、素晴らしい文化の香りが漂う地」「湯葉料理は絶品だ」「中禅寺湖や華厳の滝といった全国的な景勝地がある」といったプラスのイメージがあると思います。
「日光見ずして結構と言うなかれ」といった古くから、日本に伝わる格言がある通り、日光は、消費者に強いプラスイメージをもたらします。
また、別に地域名を含まなくとも特定の地域と結びついて消費者に印象づけられている場合もあります。例えば、「餃子」ときたら「宇都宮」ですよね?「いちご」ときたら「栃木県」ですよね?このように、特定の地域名を含まなくとも地域ブランドとして成り立つ場合があるのです。
そして、このような地域ブランドは、「すごいんだね…」といったさめた反応だけでなく、そのブランド名がついているモノが通常より高値で取引される、広告宣伝を行わなくても高い認知度を誇り、通常よりの売れ行きが良くなる。といった風に経済的な優位性にも結びついていきます。
このまんがでは、日光に行ったお土産を配っていますが、一人メガネ君だけは非常に反応しています。このような反応を引き出すような力が地域ブランドにはあるという事なのです。
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