心理的価格政策とは、消費者心理に働きかけを行い販売促進を狙う価格政策を総称して指し示す言葉です。
みなさんはモノの値段はどのように決まっていると思いますか?一般的には製造コストなどの情報を使って、それにいくらか上乗せして販売するといった方式(費用志向の方法ですね)や、いくらなら市場に受け入れられるのかを考慮して価格を設定する(需要志向の方法ですね)、または競争の状況を見て価格を設定する(競争志向の方法ですね)といった方法があると言われています。
簡単に各方法について解説を加えると、100円かけて作ったんだから130円で売りたいと考えるのが費用志向型の価格決定方法ということができます。
150円なら売れそうだと考えて値段をつける方法を採ったのであれば、需要志向型の価格決定方法です。
また、競争相手が130円で売っているから、120円で売ろうと考えたのであれば、競争志向型の価格決定方式を採ったという事ができます。
そして、これらの方法以外に、消費者の心理を利用して価格をつけようとするアプローチがこの心理的価格政策です。
例えば、100円のモノと10,000円のモノがあった場合、高い方が品質がいいように思えますよね。(威光価格(名声価格))または、どこで買っても120円くらいの缶ジュースが140円だと極端に高い気がして買う気が無くなったりしませんか?(慣習価格)他には1,980円といった中途半端な価格は2,000円の商品より20円の差以上に安く見えませんか?(端数価格)
このような消費者の心理傾向を利用する価格政策を心理的価格政策と呼ぶのです。
このまんがでは講師の先生が様々な心理的価格政策について説明を行っているようです。このまんがで心理的価格政策の一例として説明されているのは、端数価格です。
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