
プライスリーダーとは、業界全体の価格設定に影響を与えることができる業界リーダーのことを言います。簡単に言うと、価格支配力を持った企業という事です。
プライスリーダーは市場シェアが二位以下の戦略を出方を見ながら戦略を考えることが可能です。なぜならは市場で最大の経営資源を持っているからです。
そして、プライスリーダー以外の競合他社はプライスリーダーの定めた価格を基礎として、自社の価格を設定する事となります。
■プライスリーダーは自ら値下げはしない
例えばプライスリーダーが値下げした場合、ほかの競合他社はその値下げに追随せざるを得なくなってしまいます。逆に、プライスリーダー以外の競合他社が値段を下げたとしても、プライスリーダーは追随する必要はありません。
もっというと、業界のリーダーはあえて価格競争を行わないという選択肢もあり得ます。(リーダーの戦略定石)
最適な市場シェアを維持することの方が市場シェアを単純に最大化するよりも利益につながるため、価格を維持するといった発想にがあるのです。
このようにプライスリーダーは業界全体の価格設定に主導権を持てる立場であるということができます。
この意味でプライスリーダーが存在する市場においては、商品の価格が下がりにくいという傾向が出てきます。 この価格の下方硬直性は 商品やサービスの供給元が少ない場合だけでなく プライスリーダーが存在する場合も生じるのです。
■仮にプライスリーダーが値下げをした場合
このような立場はとても有利であるという事ができます。例えば、あなたの会社が業界の中でプライスリーダーでなかったとします。その時、プライスリーダーがさらなる市場シェア拡大を目指して衝撃的な水準の値下げを断行したとしたら、その値下げに追従しないわけにはいかなくなります。
このようにプライスリーダーはほぼ一方的な力を行使することができるのです。
■プライスリーダーはその市場で最強の企業です
簡単に言うと安く物を作れるんですね。そして、そのような企業が価格設定の主導権を持って、価格を維持している場合、2位以下の競合他社は何とかしないとジリ貧になってしまいます。
このまんがでは2コマ目ではリーダーの言う事に、その他の人たちは追従せざるおえない事を示しており、3コマ目では逆にその他の人たちの行動にリーダーは付き合う必要がない事を示しています。
まあ、通常はこのまんがのように振る舞ったら感じ悪いですよね。
プライスメーカー
まあ、通常はこのまんがのように振る舞ったら感じ悪いですよね。
解説で出てきた用語・関連用語
市場シェア価格の下方硬直性
プライステイカープライスメーカー
参考記事
プライスリーダーに対抗するためのに:競争地位の4類型
事業を営むのに必要な情報姉妹サイトとして開業や創業、事業経営に大切な情報をコンサル目線でまとめてみました。